松本人志 文春騒動 -週刊誌が最大権力者の時代へと突入してしまうのか?-
日本経済不況のせいで松本人志が窮地に立たされている一方、文春が調子付いているよというお話。
以下、不況がテレビ業界に与える影響、及びテレビと週刊誌とのパワーバランスの変化を考察。
1. 不景気になる
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2. スポンサーが出す金を減らす
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3. テレビが少ない製作費で地味・無難な番組を作る
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4. 視聴率下がる
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5. スポンサー撤退する
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2~5 を繰り返すことでテレビがクリーン化
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毒にも薬にもならない番組&タレントが量産 ← 今ここ !!
芸能人のスキャンダルを言いふらせるメディア = 週刊誌
すなわち「スポンサー・テレビ・タレント・週刊誌」のパワーバランスは下記のようになる
週刊誌 >>> スポンサー >> テレビ > タレント
タレントはキャスティングされる立場にあり、また替えが効く存在でもあるため4者の中で最も弱い立場となる。が、替えが効きにくい、いわゆる大物MCなど番組の看板として機能しているタレント (松本人志はこのケース) も一定数存在し、その場合番組とタレントは半ば運命共同体ともいえる。
従って、テレビはタレントに優越しているものの、両者間に圧倒的な力関係があるとは言い難く上記のバランスが妥当な所だろう。
スポンサーについては上で述べた通り出資者としての優位性がある。加えて、昨今はYoutubeなど他メディアに広告を出すという選択肢もあるため、テレビに対する優位性は、テレビのタレントに対するそれよりも明確なものとなる。
とはいえ、タレントのスキャンダル等のリスクは抱えているわけで、その点で週刊誌が優位的な立場にある。さらに、週刊誌はタレントや事務所に裁判で負けても相場は多くて数百万円程度の賠償額で収まるため書いたもん勝ちになっているのが現状。
かくしてマスコミ業界のパワーバランスは大きく変化を遂げつつあると思われるが、真っ先にその煽りを食らうのはタレントになる。ピラミッドの最下層から削られていくのが世の常であるからだ。しかしながら、最下層が削られればその上部が最下層になる、詰まる所、頂点以外は常に削られるリスクがあるといえよう。
すなわち、タレント・テレビ・スポンサーは圧倒的強者である週刊誌の攻撃に翻弄される運命にあるわけで、そうなれば今後世の中は混沌とした時代へと突入せざるを得なくなるだろう、松本人志が今回の戦いに敗れることがあれば。
個人的にはそういった時代には突入すべきではないと考えている。何故なら、週刊誌が扱う情報は真偽が不確かであることが少なくないからだ。不明瞭な情報が世の中の物事をジャッジする基準になるなどあってはならないと思うのだが、皆さんはどうお考えだろうか?