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ロボットの中に人間の細胞をツッコんで成長させてみた
小さい頃はできたのに・・・前はこんなことなかったのに・・・と体が急に固くなったと感じる人は多いんじゃないかな。体の柔軟性とは筋肉と腱が伸びる能力のことを指し、特に腱や靭帯が固くなると柔らかくなるのに時間がかかる。腱の柔軟性を取り戻すためには、少しずつ動かして可動域を広げていくしかない。
実は細胞を人工的に培養するときにも同様の課題があった。これまでの細胞培養はペトリ皿の中みたいな静的な環境で行われてきた。こうした静的な環境は腱みたいに曲がったり動いたりする「柔軟な組織」の培養に向いてへん。最先端のバイオリアクターを利用しても、腱みたいな動きを再現することはできてへんかった。
そこで、英オックスフォード大学は人間の骨格の動きを再現したロボットの中で細胞を動かしながら成長させる実験に取り組んではる!彼らは人間の肩とその動きを模倣したロボット骨格を作成し、その中にヒト細胞を入れて、ロボットのリアルな動きによって多方向からのリアルな機械的刺激を与えながら成長されてみはった。
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2週間にかけて培養した結果、静的な環境で培養した細胞よりも増殖スピードが速かった。さらに、異なる遺伝子を発現が確認され、柔軟性と強度が増し、剛性が低下する傾向があったんやって。
でも、作れた組織がちゃんと腱として機能するかについては、まだよう分かってへんらしい。バイオリアクターの材料や機械刺激パターンの最適化など、まだまだ多くの課題が残っとる。
とはいえ、加齢やスポーツによる肩や膝の痛みを「ロボットで育てられた人工培養腱の移植で治療できる」かもしれへんって考えると期待が高まるね!