Dungeon Antiqua リプレイ#1
冒険者よ、迷宮に潜れ
Adventurer, Come Dungeon
©️2024 shiromofufactory
言い伝えによれば...
その迷宮に眠りし 古の五つの武具は
命を吹き込まれ 冒険者に試練を与える
五つの武具を携え
ただ独りで迷宮の奥深くを 訪れた勇者は
比類無き栄誉を 手にするであろう
おお 偉大なる勇者よ!
されど 驕り高ぶる事勿れ
汝も時として 友の助けを必要とするのだ!
「けどよ、その妖精の話を鵜呑みにしても大丈夫なのか?」
「なによう!折角このアタシがアドバイスしてあげてんのに!アンタが宝箱の罠外すの失敗しなかったらもっと探索できるんでしょうが!」
酒場の一角で盗賊の男と妖精が口喧嘩をしている。
「まぁまぁ、急いでは事を仕損じると言うてな。もう少し地下一層で腕試ししてからでも遅くはあるまいて。」
「わ、わたくしも賛成です。このまま地下二層に進んでも...わたくしがもっと回復呪文を潤沢に使えれば良いのですが。」
魔術師と僧侶は今の戦力で地下二層に進む事には反対らしい。確かに、財宝に目が眩んで命を落とした冒険者の話は枚挙に暇が無い。
「え〜っ!?ノンキにしてて他の連中に先を越されても知らないんだから!ねぇ、そう思うでしょ?」
膨れっ面の妖精は、同じ卓を囲む女戦士に助け舟を求めたが、女戦士は返事をするでも無く黙ってこちらの方を見ている。まるで「私はパーティーのリーダーではない。」とでも言いたいようだ。
俺はレイフォード。一週間前、森で出会った妖精から迷宮に眠る伝説の武具の噂を聞いてこの街にやってきた。迷宮の財宝目当ての盗賊、魔法の修行中らしい爺さん、モンスターの研究をしているという女司祭。それから護衛に雇った女戦士の5人でパーティーを組み、この迷宮に挑んでいる。
とは言え、まだまだ駆け出しの俺達は地下一層のモンスターと数回戦うのが関の山。すぐに伝説の武具を見つけるつもりだった妖精をなんとか宥めて、もう少し実力をつけてから地下二層に進む事にした。
あ、この感じでずっと続く訳ではありません。流石に読んでる人もしんどいっしょ?w
俺のプレイスタイルがどうにもこうにも"石橋を叩いて渡らない"みたいな性格なもんで、妖精さんはもしかしたらイライラしてるかもしれない。ごめんな、妖精さん。(笑)
という訳で本日、Steamにてロールプレイングゲーム "Dungeon Antiqua" が発売されました。(10月10日=ドットの日を狙って発売とか粋ですね!とか言って偶々だったりして。)
作者は Frenchbread さん。以前プレイしたWizardryライクゲーム Finardry もこの方の作品だ。Finardryのプレイ日記は下記から。そろそろ一年前かぁ。
このゲームはWizardryと初期のFinal Fantasyにインスパイアされた…とかレトロJRPGが好きな人には刺さります!みたいな話は他の方が沢山されていると思うので、僕は脳内妄想リプレイを(独自設定みたいなのは脳から漏らさない範囲でw)少しばかり挟みつつ日記をつけていこうかなぁと思ってます。
地下一階ですが、FFで言う所の "初心者の館" と探索エリアの二段構え。ここでは一方通行、隠し扉、ワープゾーンなどの罠について説明してくれる。Wizardryプレイヤーにとっては常識でも一般的には実はそうじゃない。シュートに落ちて下層で全滅したり、石の中にワープしてWizardryを諦めたプレイヤーは沢山居ると思うので、この辺りを説明してくれるのは初心者に優しい。
トレーニングゾーンの最後には初めての戦闘が待ち構えている。いきなりゴブリンが5匹も出てきたのはちょっと身構えたよね。(笑)
戦闘後はお楽しみ(恐怖?)の宝箱タイム。前作Finardryでもそうでしたが、宝箱の罠は盗賊が確率で解除してくれます。なので開ける時は常に漢解除(※罠がある事を知っていて盗賊技量の無いキャラクターで宝箱を無理矢理開ける事)に近いドキドキ感が味わえます。(笑)爆弾とか出てきたら暫くは諦めた方が良いかも。
宝箱を開けるとトレーニングルームの最初の玄室へ。お疲れ様でした!
と、言う訳で今回はここまで。次回は地下一階を隅々まで探索してみようかと。