足の爪切り

久しぶりの代休をとって、
平日の真っ只中で華金気分を味わう水曜日。

ゆったりとお風呂に浸かって、
思いっきり夜中まで起きちゃって、
リセットした体にボディバターでマッサージ。

ふと足元に目をやると
足の指の爪が伸びていることに気づいて、
やると決めたらとことん念入りに
手入れをしたくなる性分のA型の私だけど、
ぬるっとまだクリームが残る手の指先に
切ったはずの爪のかけらがついて
順序の間違いにあぁーっというもやもや。

休日前の至福の時に足の爪きりをしてる。
足の爪切る時って、きっとどんな美人も
少し間抜けな格好をしている。
そんなどうでもいいこと考えてみたりする。
大事な時間にも見える一瞬だけど、
そんなサイクルには危険が潜んでることにも
心がどこかで気づいている。

ふぅっとひとつ深呼吸。
ベッドにひっくり返って、
いつもは背もたれにしてしまう隣の壁に
かかとをつけて足を伸ばす。
重力から自由になった猫を味わう。

急いで走り去ってしまいがちな毎日にも、
足元を見て歩くことを忘れずに。私。

#エッセイ
#足の指
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