アブタビ経由カサブランカ行き【モロッコほぼ一周旅#Prologue】
2023年3月 モロッコほぼ一周旅 - day1
友人が近くに住んでいる。そんな理由でなんとなく決めた、卒業前最後の海外旅行の行き先は北アフリカ・モロッコ。
HISのオプショナルツアーで行く完全お任せ旅。
だから、だったのかもしれない。旅行前お決まりの下調べはしてないし、現地在住の人が書くブログやテレビでたまたま見かける機会も少ない。強いて言うなら、前日に思い立って買った観光ガイドを機内でチラ見した程度。モロッコとはどんな国でどんな人が住んでいてどんな風景が広がっているのか、全く知らなかった。
だから、すごく面白かったのかもしれない。
写真ですら見たことない、調べようとすらしたことない、そんな未知の景色に溢れた初めて尽くしの旅。
日常に流されて忘れてしまうのは、あまりに勿体無い。
成田発 アブダビ経由 カサブランカ行き
#よくないこと
成田空港でチェックインするのに1時間も並んだ。
パジャマを忘れて空港の無印良品で購入する羽目になった。4000円の出費。
手荷物検査で引き止められた。
成田空港のマクドナルドの注文口でなぜか中国語メニューを出された。
空港のwifiが遅い。
機内でイヤホンが不調になる。
なにか良くないことが起こる気がしてしまうくらい、全てがうまくいかなかった日。寝不足、のせいだけではない気がする。ついに海外旅行にも慣れてしまったのか、ついてないことばかり目につく。こんなにわくわくが足りない旅の始まりは久々だった。
#窓側
隣の人を起こしてトイレに行くのがどうしても苦手なので、長時間フライトは通路側に限る。ただ、窓から見える朝焼けや夕焼けはあまりに捨てがたい。移ろいゆく空模様に目が離せなくなるのは毎度のこと。
アブダビからモロッコまで6時間ほど。トイレに行きたくなるかもしれないリスクを取っても、窓際の席を選んでおいて正解だった。
カサブランカ空港到着
これまでにない異国感。アラビア語のせいか、フランス語のせいか、人々の服装のせいか、肌の色のせいか。
はたまた、匂いのせいか。
降り立った瞬間、ヨーロッパとは違う匂いがした。
シャウエンに向かう車窓から
49歳のベルベル人のおじさんが、私たちのドライバーさん。モロッコ旅行の思い出は、この優しすぎるおじさんと共にある。まさかそんなに親しみを感じるなんて、この時は微塵も思っていなかったような。
#アフリカ感
舗装されていない歩道。馬。ロバ。土の色。土地の広さ。建物の少なさ。
この時の自分は車の窓から何を見て「アフリカ」を感じていたのか、言葉にしてしまうのはちょっと怖いような気がする。発展途上で整っていない光景を見てそう感じたと口に出すのは、なんだかすごく無知で失礼だと思うから。
ただ一つ。どこまでも途切れることなく真っ直ぐ伸びる一本道は、大陸にいるんだということを強く私たちに感じさせた。信号はほぼ無し。おじさんはアクセルを踏み続けていた。
シャウエン到着
6時間くらい車に乗って、第一の都市・シャウエンに到着。青い建造物で有名な「青の街」。
本日の宿は、そんな街の入り口に位置する、HOTEL MADRID。
(この辺りはレコンキスタの時にスペイン人が移り住んだ場所らしく🇪🇸)
移動でお疲れな私たちに振舞われたのは、モロッコの代表食。
・Khobz(薄め柔らかめの主食パン)
・Harira(豆スープ)
・Tajine(この日はチキンとオリーブのタジン鍋)
明日はシャウエンの街を散策する。
To be continued…👟