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夕焼け

帰り道。
足を止め、カメラをかかげて熱心に撮影している人が目に入ったので、ふと立ち止まり、その視線を追った。

赤々とした夕焼けが広がっていた。

職場での嫌な記憶や、帰ってからこなさなければならないタスク。
気づけばいつも、止めどない思考の波に呑まれて、足下ばかり見て歩いている。

今、ここにいる。
生きて、息をしている。
そんなことさえ忘れてしまっている。

見上げた夕焼けの美しさで、はっと「ここ」に戻ってきた。

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