声が大きい人の意見が、皆の意見になってしまう世界。
不倫した芸能人が、ネットで叩かれて干される、というのが増えている気がします。
俳優でも、芸人でも関係なし。理由とか関係なし。不倫が絶対悪、みたいな。
ネットのコメントはそんな声で溢れています。
でも待って。
私の周りでそんなこと言ってる人、聞いたことありません。
決して不倫が良いとかではなくて、
「別に誰と誰が不倫しててもよくない?私には関係ないし」
という反応がほとんどです。
かくいう私も、
「なんであんなに他の人のことで怒れるのかなぁ。すごいパワーだなぁ」
「人間だもの。別の人を好きになったり、気持ちがふわふわしたり、間違えることだってあるでしょ」
といつも思ってしまいます。
たとえその俳優さんがとても好きな方だったとしても、です。
自分の夫のことならともかく、他人だしね。
いや、自分の夫でさえも、紙切れひとつで人の心を縛ることなんてできないと思っています。
何が言いたいかというと、ネットが普及した現代は、声が大きい人の意見が、皆の意見になってしまう世界なんだな、ということです。
書き込む人は、そもそも意見(おもに批判)をしたい人です。
多数派と思われる「どうでもいい人」は何も反応しない。
そうすると、批判したい人の声でコメント欄があふれて、あたかもそれが皆の意見のようになってしまう。
書き込む人は、自分と似たような意見がたくさんあるので、安心してもっともっと書き込む。
そして恐ろしいことに、その声がどんどん大きくなって、おもしろおかしくワイドショーで取り上げられ、結果、活動を休止せざるをえなかったり、いわゆる「干された」状態になってしまう芸能人もたくさんいます。
言葉が独り歩きしていく様子に耐えられなくなって、心を病んだり活動を休止する方も多いように思います。
いつも見ていて、なんだか悲しい気持ちになります。
真実は、当人にしかわかりません。
声が大きい人がいたら、他の人もいないか、周りを見回してみる。
安易にひっぱられないし、決めつけたりしないようにする。
心掛けていないと、ついつい流されてしまうので、ときどき自分を振り返ることにしています。
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