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「核心情報はこう取れ!」 インテリジェンス手法 パートⅢ

 前回の続きです。前回投稿の最後の部分でお話ししました、インテリジェンス手法の基礎について今回はご紹介します。

1    良いに越したことはない、「第一印象」

  皆さんは、人と初めて会う時にどのようなことに気をつけますか?一口に「人」と言ってもビジネス、プライベートなど様々なオケージョンがあるでしょうが一般的には

  🔹 清潔・清楚な服装、髪型、マウスケア、グルーミング、フレグランスなどの身なり系

  🔹 言葉遣い、目付け、話題の準備、話術などの接触技術系

  🔹 名刺の受け方・出し方、失礼のない話し方や相手に不快感を与えない作法などのマナー・一般常識系

などなど。これらは皆さんが既に実践しておられる日常茶飯事的な心構えですね。インテリジェンス的観点から更にもう一つ付け加えるならば、

 「この人にもう一度会ってもいいかな」

と思わせる容姿以外の魅力、「何か」を第一回目の接触時に準備しておくことなのです。

2   「何か」とは?

  「何か」とは?準備即ち相手との第一回目の接触時までに相手のことを可能な限り調べておくことです。

   初対面の相手と話をする時には大抵まず何を話したらいいか、何を話題にしたらいいのかとあれこれ迷いますよね?

   たまたま選択した話題が見事相手の心に刺されば良いのですが、逆に相手の逆鱗に触れるとか、そこまでいかなくともが相手があなたの提供した話題に全く興味を示そうとしないとしたら?

  相手は退屈そのもので、あなたが折角提供した話題と貴方の努力は全くの水泡に帰することになってしまいますね。

  かつて寅さん映画で寅さんが相手の女性に「ご趣味は?お好きなものは?」と尋ねる場面がありましたが、実際の接触の現場で直接相手にこれらを尋ねるのはいかがなものでしょう?相手も何か下心があるのではと警戒しますよね?

  そこで、相手が好きそうな相手の心に刺さる話題を予め調べておき、その話題をさりげなく会話に流し込んでいけば相手はあなたの話題に興味を示すことは間違いありません。これはビジネス・シーンだけではなく、プライベートでも応用できます。例えば男女関係。デートの時の話題に窮した経験はありませんか?話題に窮して互いの会話がなくなってしまい、気まずい思いをしたこととか。

  このような場合、例えば

   🔹 相手が興味を持っている趣味嗜好、投資話題、アーチスト、人的物的マイブーム、国内外旅行先、海外の国々に関する話など

   🔹 苦手、嫌いなものや食べ物、職場での苦労・困難

   🔹 学生時代のエピソード、スポーツなどのキャリア

   🔹 相手が社会人であれば、職場での働きぶり上司の印象など

を貴方が予め知っておいたとしたらどうでしょう?上記の項目を少しずつ「小出し」にしていけば相手はあなたの繰り出す話題に集中し、のめり込み、あなたとの会話を心から楽しむことでしょう。なぜなら、それらの話題は相手が元々興味を持ったり好きなカテゴリーに限定してピンポイントで意図的に提供されているのですから。

  そして、貴方に対して最高レベルに近い好印象を持つとともに、別れ際には「またこの人と会ってみてもいいかな」「もう一度会って話がしたい」というほのかな欲求を持つまでに至るのです。

3    どうやって調べるの?

  実は、これらの手法はこれまで中国やロシアのスパイが日本の情報提供者(対象者)から機密情報を抜いた事案(巷では「スパイ事件」と呼んでいるようですが)における第一回接触では例外なく活用されています。彼ら彼女らは本当によく対象者のことを調査し尽くしています。これを業界用語で「基礎調査」と呼びます。

  ではプロのスパイでもない貴方にどうやったら基礎調査ができるのか?

 そのお話は、次回のお楽しみということで今回はこれで失礼いたします。

 ここまでお読みくださって、ありがとうございました。

  

  

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