アリアドネの声

脱出する側と思いきや、脱出をサポートする方でした。
地震で地下都市に取り残された耳と目が不自由な女性をドローンを使って助ける物語。
この世界の技術は現代の技術よりも優れているらしく、ドローンがやたら高性能で好都合が設定が多く、「そりゃたすけられるだろ」と思うことが多かったですね。

意志疎通が図れない身体障害者を助けるのは、本来かなり難しいですが手話の発展版の技術により、女性側が言葉を発信出来るおかげで易化したように思えますね。
もちろん、救助側からは言葉の発信をしても彼女は聞き取ることか出来ないので、女性側の発信に限られますが。

心に残ったのは「無理と諦めたらそこが限界だ」という言葉ですね。
水難事故で死亡した主人公の兄が放った言葉です。
主人公は兄を助けられない自責の念に苛まれ、この言葉に縛られていました。
これは「諦めたらそこで試合終了」の意味もありますが、
「無理というのは自らが発した危険信号、そこが限界だ、今すぐ辞めろ」という意味合いもあるみたいですね。
主人公は最初、前者の意味で捉えたせいか八方塞がりになりましたが、後半で後者の意味合い気付き状況を打破します。
このご時世、前者の根性論のような意味で状況を打破しても受けいられ無さそうですね。



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