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ジャズ研一年はこれを見よう
ジャズ研一年生向けの内容です。
アドリブの習得。一朝一夕にはいかないもんです。
いろんなアプローチに触れてみるのが一番いいんじゃないかと思う。
「これさえやれば正解」というのも少ない。
気軽に首突っ込んでかじってみることをおすすめします。
達成すべきゴールと、出来たほうが望ましいことは、こちらに書きました。
理論とか後でいい。
とりあえず、すべての調(キー)でドレミファソラシド吹けるようにはしておきましょう。具体的にはこれ(↓)を。
マイナーは、迷ったらハーモニックマイナー一択で。
まずは一発ものから
持田道太郎
関西在住のトロンボーン、持田氏のNote。Youtubeチャンネルもあります。
持田氏の専売特許ではありませんが、例えばFブルースでブルーノートスケールを用意してアドリブ。
アドリブの初手として、よくやるメソッドです。
是非みなさんもジャズ研で手掛けてみたらいい。
ただ、このメソッドを、例えば10時間もぶっ通しでやるものではないと思う(毎日5分やって2ヶ月続けるとかはいいと思います)。
問題は、その次の段階ですね。
コードに即したソロ。ここがなかなか難しいところです。
iReal Proを購入
お手持ちのスマホやタブレットに iReal ProのAPPを入れましょう。
これで、Play-along で練習。
これが全ジャズ民のカラオケ。DAMでありJoysoundなのである。
黒本
黒本=ジャズ・スタンダード・バイブルを買おう。
ま、これは後でもいいかもしれない。
インフラはこれで整いました。
練習
あとは、やることって決まっています。
やりたい曲を決める
テーマを練習する
アドリブを練習する
の繰り返しです。どんだけうまくなったところで、その繰り返しです。
1.どんな曲を練習するか
どの曲から手掛けるか、ですが、難易度が低いものから始めるのがいいと思います。ただし好きな曲があればそれを掘り下げるのも良し。
練習する曲の順番については、こちらを参考程度に。
2.テーマの練習
特に最初ジャズっぽいリズム・グルーブがわからない人は、
音源を流して一緒に吹いてみましょう。
譜面と、音源のテーマメロディは違うことは結構ある。
それはそういうもの。ジャズでは譜面よりも出音を重視してください。
ここ、吹奏楽の人注意ね。譜面ではなく実際の音源に答えがあります。
3.アドリブの練習
これこそ、一朝一夕にはいかない。
最初は簡単な音源を教えてもらって、それを練習してみましょう。
ここで「いったいどういう理屈でアドリブソロができるのか」という疑問を持って、理論を読んでみて、ヒントが得られるかもしれない。
全くアドリブについてピンと来ない場合は、
ここの後半に色々ヒントを散りばめておきました。
参考になる資料
塚ちゃん
京大のジャズ研ギタリスト氏が、ジャズを始めるにあたってのレジュメをまとめてくれている。これ、めっちゃよくまとまっています。
全国の誰も教えてくれる人がいないジャズ研の人たち。
まずこれ読んだらいいよ。
ジャズ研はコロナ禍で断絶したところも多いのですが、Youtubeコンテンツはその代わりに充実しました。中途半端な先輩よりもしっかり情報をもたらしてくれます。
ただし中途半端でむしろ間違ったこと教えているYoutubeのセンセイも結構いるので、そこは注意。
3人の「パイセン」を挙げておきましょう。
篠田厚
東京で活動するジャズ・ピアニスト。ピアノの人はもちろん、フロント楽器にもわかりやすい内容。ちょうどジャズ研生くらいのリテラシーで伝わりやすい内容かと思う。ジャズ研のパイセン感ある。
永吉俊雄 ジャズ沼にようこそ
この人のチャンネルも、硬軟おりまぜて、かなり役に立つ。
ただ、アナリゼはかーなーり徹底的で細かい。
これみて「うわぁ…こんなこと俺にはできん」と思う人も多いかと思いますが、アマチュアでここまでやるジャズマンはほとんどいません。ご安心を。
ゆうこりん
Youtubeの「天才ピアニストゆうこりん」というチャンネル。
「ゆうこりん」と自称していますが、二見勇気氏という演奏歴も長いピアニスト。アメリカでは過去の遺産であるジャズをリスペクトしている。ジャズに真摯に取り組むには過去のジャズをよく聴き、過去の偉人の作品をトランスクライブ(耳コピ)することが重要だ……という主張。
これ、正論中の正論です。
ゆうこりんチャンネルではそれ以外にも抱腹絶倒のブラック現場ジョークが沢山あるので是非一聴を。
個人的にはどう考えてもゆうこりんは「天才」タイプではなく「秀才」だと思いますけどね。強めな言葉を使うので、後輩に敬遠されがちなパイセン感あり。
ジャズの理論に関してはピアノの人に一日の長あり。ピアノって理論的な内容をグラフィカルに示すことができるので、圧倒的に他の楽器に比べて有利。
ジャズ理論
マーク・レヴィン「ジャズ・セオリー」は良書だがいきなりガツンと読むのはしんどい。借りて読もう。
納浩一「ジャズ・スタンダード・セオリー」はボリュームとしても妥当な量。まずはおすすめ。
個人的には「フレーズ集」みたいなやつはあまりおすすめしません。
最後に
現代は情報過多の時代です。
すぐ入手できる情報だけでも十分すぎる分量。
完全に理解できたら、すぐプロにもなれちゃうかも。
でも多くの人は見ているだけでやらない。見るだけでやった気になってしまうのです。自分でシコシコと練習ができるかどうか。
理論を頭で理解してもジャズはできない。
その理論を身体化のレベルまで反復させて沁み込ませることが重要です。
スケール・テーマ・アドリブのトランスクライブ。
ドレミファソラシドをいろんなキーに転調(インテンポで)
地道なトレーニングを厭わずに。
ジャズを脳に染み込ませましょう。
私はアマチュアのセッションおじさんです。
いつか皆さんと、どこかのジャムセッションでお会いできたらいいですね!
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