スカーレットネクサスやった感想
※ネタバレちゃんとあるやつです。
出てから結構経ってるけどプレイする時間が色々あって確保できず、今日ようやくユイト編カサネ編どっちも終わらせた。
ざっくりした感想を言うと結構よかった。
欠点もちょいちょいあるので、手放しで褒めれないけど最終的にはプレイしてみて良かったなで落ちつけるゲームだったと思う。
・ストーリーについて
まず、このゲームの中で一番良いところはストーリーだったと思う。
ニューヒムカ、セイラン、トゲツの3つの組織の対立に巻き込まれながら、最終的に世界を救うストーリーは本筋としては分かりやすくのめりこみやすかった。
各組織が抱える闇の部分については未解決なところが多かったが、この辺りは根本にあった断絶の帯が解消されたし、間接的にケリをつけた形にしたのかなと個人的には納得してる。
細かいところを見ていくと複雑なストーリーでもあったけど、プレイヤーが置いてきぼりにならないような会話テンポだったり、細かくおさらいを挟んでくれるところも好感が持てた。
ただ、ナギやナオミが後でどうなるかメタ的な部分で予測ができてしまったり、ベタ過ぎる展開で先が読めてしまうことが多かったのは少々残念だった。
せめてOPにちょっとだけでも出演させるとか、操作不能でいいから同行NPCとしてナギと一緒に戦わせてくれるとかだったら後々のイベントでの気持ちの揺れが大きくなったかもしれない…。
・登場人物について
これに関してはちょっと思うところがあった。
良いストーリーは良いキャラクターがいて成り立つものであると思ってたけど今回はちょっと違うかもしれない。
というのも、正直スカネクの登場人物の中で感情移入できるほど理解できる感性をもったキャラがあんまりいなかった…
キャラクター自体は結構立ってるというか、ステレオタイプながら確立されたものはあったが、どうしても肝心なシーンで「どうしてそうなる?」という気持ちがわいてしまうことが多かった。
よくあったのはユイト班とカサネ班が対立してしまった辺りの絆エピソード。
さっきバチバチにやりあっておきながら「立場は置いておいて直接会って話がしたい」でそんな割り切ってホイホイいけます?絶対罠かなんかかって疑うでしょ。
絆エピソードの中では年相応ってことも考えてハナビのエピソードは割と納得がいったが、一方でシデンのエピソードは実年齢を踏まえるとあんまり納得いかなかったところもある。君30超えててそんなねじまがってんのマジ?
まぁ、第何期が1年ごとじゃなくて半年ごととかの可能性はもちろんあるから実際はもっと若いのかもしれないけど、それなら実年齢どっかに書いておいてほしい。
あと特に意味が分からなかったのがカイト本部長の気持ちで、これは完全に絵にかいたようなヒール役そのもの。このキャラクターには憎まれるという役割以外存在してないと言わんばかりの発言と言動だった。
結局、母の仇と、月への復讐という部分も微妙に一致していなかったところを見ると、月への復讐という使命は完全に自分の目標として掲げていたんだなぁと。
つまり、人の道を全力で外した言動も完全に自分の使命に従った結果だったわけで、いくら使命のためとはいってもそこまで割り切れるんか?と思って全然理解できなかった。
こういうキャラクター性が必要なところもあるというのはもちろんわかるのだが、同じく敵役としてでたカレンと比べると感情移入の出来なさが強く、スカーレットネクサスのストーリーの中で浮いた印象を感じてしまった。
こんな感じでキャラクター性については少々感情移入できないところが多かったが、逆に違和感を持ったのは今あげたような部分だけで、他のところはあまり違和感を持たずに進めることができたと思う。
ストーリーのスケールが大きかったので、キャラクターの人間性そのものに言及する機会がなかったのもあるだろうけど。
強いて言うなら主人公二人ともメンタルが鬼強いくらい。
その鬼強いメンタルを含めて、主人公2人とも魅力のあるキャラクターとして描かれてはいたのでその点は良かった。
・システム、戦闘について
システムや戦闘面に関しては良いところもあり、悪いところもありといった感じ。
UIは全体的に世界観に沿ったイメージの物で統一されており、雰囲気は良かったがやはり見辛いところはあった。特にドライブ回りとアイテム周りは個人的にはストレスに感じるところだった。
ドライブは溜まったら勝手に発動するので、発動タイミングを意図的に誘発させるにはかなりこのゲームに慣れた上で調整をしないと難しい。あと単純にドライブゲージがちっちゃくて見辛い。
アイテムに関しては十字キー横で切り替えて下で発動するタイプ。これがマジでやりづらい。せめて表示させるアイテムの種類か順番を変えさせてほしかったところ。
メニューは項目がぱっと見で多く表示されて見辛いかと思ったが、これが慣れるとそうでもなく、LRとLRトリガーでそれぞれの階層を動かせるのは慣れると快適だった。
戦闘に関してだが、まずこのゲームの戦闘の肝になるSASの発動が素早く、そして演出も分かりやすくかっこいい。攻撃モーションも無難に使いやすく、エフェクトも派手過ぎず地味過ぎない良い塩梅だったと思う。
敵の硬さも難易度ノーマルで理不尽に硬くなく、かといって柔らか過ぎというわけでもなかったのでちょうど良い感じだったと思う。
ただ、強さに関しては少々歯ごたえが足りなかった感が否めない。アクションゲームを普段する人からするとちょっと簡単すぎかもしれない。
加えて、回避がモーションキャンセルできない点が残念だった。
これに関してはいろんな人が言ってるだろうけど、攻撃中は回避ができないので回避をする場合はあらかじめ次の行動を回避するという風に身構えていないといけないわけだ。これいる?
総じて言うと、大味な感じでもう少し詰めてほしかったなといった感じ。
コードヴェインの時も同じこと言ってた気がする。
・まとめ
ちょっと悪いところを多く書いてしまったけど、ちゃんと楽しんでプレイしたうえで「ここはこうしてほしかったな」という願望が出てしまった結果だったので許してほしい。
一番最初に言った通りストーリーはかなり良かったので、それだけでもプレイする価値はあると思う。
特に2人の主人公の視点を追えるお陰で、ストーリーを見るだけでもボリュームは結構なものに感じられた。
あとヒロインのハナビちゃんのおっぱいが小さくて、ナオミちゃんのおっぱいがでかいのが良かったと思いました(小並感)