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天気と空想と毎日

 時々、 iPhoneで一週間の天気を確認し、ちまちまと空想グッズを揃えて、ささやかなその日の楽しみをつくっている。
 雨の日はちょっと大きめのおにぎりを握り、部屋の照明を少し暗くし、テレビとインターネットは電源コードを抜き、ロフトにふっこりしたマットとその上にピクニックシートを敷いて過ごしている。ロフトのちっちゃい窓を半分開けて雨の音を部屋に呼び込み、花をさした小さい花瓶とおにぎりと、お茶たっぷりの水筒をピクニックシートの上にセットし、本を広げて過ごせば、雨の日の山小屋ごっこのいっちょ出来上がりとなるのだ。
 風が強かった3連休の中日は、窓を全開にしてレースのカーテンをふわふわさせながらベットで大の字になりお昼寝をした。風が強い日にこれをやると、ジブリの天空のラピュタ気分になれて、ささやかながら楽しい。軽いカーテンを窓際に留めずにひらひらさせて、ふかふかのほうの枕(普段の熟睡用は固めを使っている)をセット、お腹にはタオルケットで完璧なラピュタお昼寝が完成する。お昼寝後のおやつにラピュタパンをつくれるよう、食パンと卵、マヨネーズの準備も欠かせない。
 ぴかぴかに晴れている日は、ちょっとアロハなパジャマを着て、凍らせておいたジュース(時々、お酒)を砕いてコップに入れ、波の音とよく分からないボサノバみたいな音楽をかけ、おやつにドーナツを食べたりしている。くもりの日だけが未だうまい過ごし方が見つからないので、こちら絶賛募集中。

 気温で空想してみるのも楽しい。今年の夏はとっても暑かったので、ひらひらしたズボンをいくつか買って、足元はちょっと雑なサンダル、首には長めのタオルをぶらさげ、ちょっと大きめの帽子をかぶり、水筒に麦茶と氷をたくさん入れ、リュックを背負い、暑い国を探検している気分で近場を散策していた。絶対迷わないだろうけれど、登山用のコンパスを腕時計につけたりもして、なかなかの探検気分が味わえた。
 最近は涼しい日が少しずつ増えてきたので、もう少ししたらふかし芋をアルミホイルに包んで会社へおやつに持っていけば遠足気分が味わえるなぁと計画している(ちょっと変な人になってしまうかしら、まぁ、大丈夫だろう)。足元はわさわさ歩けるスニーカーにして、水筒に温かいほうじ茶も淹れていこう。
 冬将軍がやってきたら背中にはホッカイロを貼って(東京はそこまで寒くはないけれど、雰囲気と健康のため)、がっちりめの肉まんをお家でつくって、リュックでお出かけしよう。お家にせいろあったかしら、確認しておかなければ。今年はいつもよりちょっと大きめの肉まんづくりに挑戦してみようかな。今から楽しみだ。



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