子供の可能性
うちのクラスに、
字を書くのが苦手で、
整理が苦手でいつも机の周りに物が落ちている子がいます。
字は何度書き直しても、あまり丁寧には書けないみたいです。
正直、あまり字は読めません。
私はこの1年間で字の特徴をつかみ、だいぶ読めるようになりましたが…。
机の周りには、よく、鉛筆や消しゴム、教科書が落ちています。
整理するように言っても、また落ちてしまいます。
そんな子は、学校でどんな指導をされるか…。
いろいろあると思います。
字を丁寧に書くように何度も注意される。
書き方を丁寧に教えて、書かせる。
先生の書いた字をなぞらせる。
整理の仕方を教える。
一緒に整理をする。
整理をするように何度も注意をする。
その子を見ていると、
今まで、
家でも学校でも、
注意をされることが多かったように感じます。
少し、自信がないような感じです。
私自身も、何十人いる中で、
その子だけを見ることはできないので、
注意をよくしていました。
苦手なんだろうと思って、
大目に見ていましたが…。
でも…そんな子が、
スクラッチでプログラミングの授業をすると、
とても輝いていました!!
私がスクラッチで教えたのは、
・背景を変えること
・キャラクターを動かすこと
・キャラクターの話のさせ方
なのに、
その子は自分で考えて、ゲームを作りました!
しかも、そのゲームがよくできている!
昔のマリオみたいなゲームで、
下の海のようなところに落ちたらゲームオーバー。
ジャンプをして飛び越えていく。
でも、上も、ある色に当たったらゲームオーバー。
そこで、どうするか!?
キャラクターを小さくして、ジャンプを抑えて上にも当たらないようにする。
ゲームオーバーの字や、陸地も手書きで味がある。
私は、思わずびっくりしました。
十歳そこそこの子がこんなゲームを1から自分で作ってしまうのか!?
スクラッチのコードの作り方の発想もおもしろかったです。
彼の才能は、すごいと感じました。
それを素直に伝え、
せっかくなのでみんなの前でゲームの紹介をしてもらいました。
すると、友達も彼のゲームをやりたい!と
殺到してきました。
本人はがぜんやる気になって、ゲームをどんどん改良しています。
他の授業でも少し前向きになってきました。
あー、こんな子が世の中を変えていくんだろうなと、子供の可能性を感じました。
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