◆ 気になった本 03.1
「着せる女」(内澤旬子 本の雑誌社 9784860114398)
ボク自身
もうさっぱりスーツを着ることはないし
ネクタイさえ結ばなくなって久しい
今となっては 少し体型も変わってしまって
ハンガーにかかったままの昔のスーツ
着られないことはないだろうけど
ぶかぶかで身体にフィットしてないな(きっと!)
(もっとも 当時もフィットしていたか 些か怪しいけど...)
そして
まだ暑いから スーツの人は少ないけど
行き帰りの電車の中で
お兄さんやおっさんたちががどんなスーツを着ているのか
しっかり観察してしまいました はい
自分の周囲にいる スーツリテラシーが低い(全く無い?)中年男性を捕まえて
スーツが如何に素晴らしいものかを知らしめセクシーにしてしまうという
“変身推進企画”ですね
なかでも「バーニーズ ニューヨーク」の名フィッター(スーツソムリエ)鴨田さんがスゴイ!
彼のリサーチに賭ける熱意とセレクトのセンス
そして クドキの際のコトバの選び方
なにもかもがスゴクて
ボクもこの方にスーツを任せてみたい...
(この本を読めば 誰もがそう思うよね)
しかしな
ボクの場合 大枚をはたいて買ったとしても
そのスーツ いったい何時着るのかという問題はあるな...
なんと云っても
この本のいいところは
スーツや男性ファッションい関する蘊蓄やウンヌンは最小限にとどめ
この書き手さんのスーツへの情熱というか熱い思いがそのままのコトバで語られ
時のボソッと漏れてくる男たちの一言をしっかりキャッチしていることだ(と思う)
だから 最後まで飽きずに(時折頬を緩めながら)楽しく読めます
ラストには まさかの一着も!
最初は
「高野秀行先生がどんな風に変身するのかな?」って興味本位で手に取ったんだけど
とにかく オススメ!
(高野先生のリテラシーは上がったようには見えないけど...)
装丁もいいし サイズがね“攻めて”ますょ!
出来れば
カラー写真掲載のページを1折分増やしてほしかったな