◆ 気になった本 159
「絞め殺しの樹」
(河崎秋子 小学館 9784093866262)
壮絶
凄惨
そんな言葉では括れない
ページを繰る手が重く
最初は一向に進まなかった
が
P40くらいからは 逆に一気!
しかし
世の中には こんなお話しはゴマンとあるんだろうな...
「私の時はもっと酷かった」
「こんなことは我慢して当たり前」
そう聞かされ 理不尽さを覚えながら我慢してきたミサエ
いつの間にか 道子に対して 自ら同じことを繰り返してしまう
人間って わかっていても なかなか...
そのまま札幌に残っていたら
見合の席でもう少し考えていれば...
いや そんなことを考えるのはやめよう
雄介が母親を解放し 木田や小山田を撥ねつける
それだけで十分だ
>ミサエさんは、(中略)立派に生きていらっしゃいましたよ(p279)
直木賞候補作