◆ 気になった本 207
「臆病者の自転車生活」
(安達茉莉子 亜紀書房 9784750517582)
瞬く間に読了!
いいなぁ~!
自分が経験したことを こうしてテキストに出来る人って!
この書き手さんの「感動」が手に取るようにわかる
「不安」や「戸惑い」だってわかる
誰もが通り過ぎる経験だ
怒涛のように押し寄せるね
自転車を避けて暮らしてきたのに
電動アシスト付きの自転車を手に入れると
「まるで、手足の機能が拡張されるみたいに、行動範囲が広がり、
できることが変わり、生活のパターンが変えられる。」(p31)
そして反省する
「冒険の機会を逃していた」(p32)
こうなると すぐに嵌ってしまい
「寝ても覚めても自転車のことを考えていた」(p89)
ロードバイクに初めて試乗し
「まるで少し緩んだバターの上をまっすぐに滑っていくような、
(中略)疾走感、浮遊感。(中略)体験したことがない乗り心地だった。」(p97)
とうとう ロードバイクを手に入れると
受け取ってそのまま自宅まで自走する
「風を割いて矢になってどこまでも進んでいくような、
あるいは新幹線の鼻先になったみたいな。」(p112)
「乗ってみようと思わせられたかどうかだ」(p186)
この書き手さんへの採点は
“合格”だと思います!
ロードバイクどころか
自転車に乗ったことがない方はもちろん
ロードバイクに乗ろうかなと考えている方
いや
バンバン駆けてるローダーや
ボクみたいに 今はちびっと一休みしている方々へもオススメです!