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KOJIKI <序②>

さて、須佐之男命が斬り落とした 
八俣の大蛇の尾
その尾の中から不思議な怪しい光が 
キラリと輝き光りました。
長い尾から、ひかるもの・・・.


「これは、なにか」
須佐之男命が近づいて
尾の中から長い不思議な輝ける大刀を取り出しました。
この八俣の大蛇から取り出され大刀は
都牟刈の大刀
またの名を草薙の劔ともよばれ
後の世の天皇(すめらみこと)の印である
三種の神器のひとつとして
代々に受け継がれていく神秘の大刀となりました。

じつは草薙の地名は静岡県にあります。
それ以外はこの古事記にまつわる 
お話と日本武尊、そして熱田神宮
に関するお話が多いのです。

こうして
八俣の大蛇を退治した須佐之男命は
足名椎と手名椎からたいそう感謝をされ
最後の一人となった愛娘を后にしました。

須佐之男命と 比売は
八重垣をなす宮殿をつくって そこに住みました。
そのいわれをなす神社が
八重垣神社です。
ここが 二人の御殿なのです。
http://www.shinbutsu.jp/45.html

この神社の鏡の池の縁占いは凄く有名ですよね。
昨年11月に私もこちらには参拝をしてきました。
なかなか沈まないで、
迷って池の奥の方まで浮かんだままであったり
速攻で、池の手前で沈んだり・・・。

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さて、美しい比売を娶った須佐之男命は、
本当にうれしかたのです。
「こんなに うれしく、ココロ清々しい気持ちは初めてだ!」
そして この國で初めての歌を歌われました。

八雲立つ
出雲の八重垣 妻籠に
八重垣つくる その八重垣を


「沢山の雲が立ちのぼってくるこの出雲の國で
 私は大変 美しい比売をめとった
 その喜びの中で八重垣をもって 
 比売を大切に籠らせる 愛の住まいを打ち立てて
 常永久にここで 愛する比売とともに過ごして行こう」

須佐之男命はそのココロの高ぶりを歌にして
鎮めました。
これをもって 我国は歌ぶりの栄える 
詩の國、歌の國となったのです。

幼き頃より
母を偲び、母を恋い慕い
海山を枯れ干すくらいに泣き叫び
天の高原で乱暴狼藉を限りなく尽くし
さまざまな災いをもたらした
悪逆非道の神が

乱暴狼藉を非道なまでに行う
怪物を退治して
新しい世界を切り開き
愛の言霊をかなでて世界に麗しい調べをもたらして
神々と 人々を幸せにするわざを世界につたえたのです。
いやー、めでたし、めでたし

さて、須佐之男命は天の神、地の神は櫛名田比売という御二柱です。これと同じ、天の神、地の神のお輿入れが、高円宮家の次女の典子女王と島根県・出雲大社の権宮司・千家国磨(せんげくにまろ)氏。

千家家の初代が天照大神の次男、天穂日命(あめのほひのみこと)にあたるため、天皇家の方とのご結婚は、本当に「神話的」です。

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