雨〈2〉正常性バイアス
令和2年度7月豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地におかれましては、一日も早い救助、復旧を心よりお祈り申し上げます。
<西日本豪雨から2年>逃げ遅れにつながる「正常性バイアス」とは
2年前にもよく言われていた『正常性バイアス』について、私はこの言葉は嫌いです。事実かもしれないが、被災者の心理を抉るような言葉だから。ただでさえ疲弊しきった心はさらに自分自身あるいは周りを追い詰める。
前回の記事で、明るいうちに早めに避難しよう、と呼び掛けたけれど、私は自宅避難を行いました。ハザードマップ上では浸水地域でもなく、土砂崩れの影響をうける地域ではないから。
過去に死者を多く出したこの町では大雨が出ると問答無用で全域に避難指示が出るけれど、全員避難出来る場所など、どこにもない。
避難所のスペースには限りがあり、今年は特に新型コロナの影響もあって、普段の1/3しか受け入れることができないという。
避難所に行くことだけが避難ではない。(もちろん、自宅が危険であったり親戚知人に頼るのに迷いがある場合は迷わず避難所に行ってもいいとアナウンサーが説明していた)分散避難の在り方も、人それぞれの状況が異なるので定義が難しい。
雨の予報がコロコロ変わる。3時間前は災害の恐れありと不安を煽るのに、実際の降雨は大したことがないというのを毎回繰り返している。大丈夫だろうか、何とかなった。次は?他が大変だ、次は?と休まる時間がなくて疲弊しますね。
そのうち、ああ、今年はうちの地域、大雨来ないコースなんだと勝手に思い込んで、その疲れた身体や心を平常心へ持っていこうとする。これも正常性バイアスなんだろうか、と思うと、恐ろしく感じる。
早く梅雨明けしてほしい。切実な願い。
でも今度は台風の季節がやって来て、同じように被害が出るかもしれないと気に病むのですね。。強いこころを持ちたいです。
災害カレンダーを眺めていたら、毎年、水害で何かしらの被害を受けている日本がありました。災害の多さに憂うつになったけど、そこから再起して生き抜いている人々を尊く感じました。
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