見出し画像

企画『物語をあつめて』

はじまりは3年前の12月31日、「求めるほうへ」という朗読台本を書いたこと。

『ランタンを下げて、
シーツを被ったきみはどちらへ?
曲がりくねった道で拾った
ワクワクするほどカラフルなキャンディと
コロコロころがるチョコレートで
ポケットをいっぱいにして
迷った先に辿り着くのは
硝子で出来た美しいお城?
深い森の恐ろしい魔女の家?
どうぞあなたのこころおどるほうへ』

私は基本、自分の書いたものが大好きなんです。
そして、この作品は大好きの中でも大大大好き。

このお話の続きを他の人だったらどんな話になるだろう?誰かに書いてもらいたい!!それに、子供に読み聞かせするみたいに声をいれてくれたら尚嬉しい!!それを誰かに観てもらって、聴いてもらって、少しでも楽しんでもらえたら私が嬉しい!!そう思ったのです。

私の中では3年越しの企画。お話は書いてくれる方がきっといる!!でも読んでくれる方いるかなぁ…と、不安に思いつつ募集をさせていただきました。

文・朱華さと
声・すーちゃん

すーちゃんにお願いして、声を入れてもらって、企画は動き出します。

文・日向 瑠夏さん
声・すーちゃん

瑠夏さんの書かれた文章、宝石みたい。ぽわりぽわりと強く光ったり弱く光ったり。この企画の道案内のようなお話だと思い、一日目に。
すーちゃんの落ち着いた、けれど芯のある声にぴったりでした。「ここ!」って所に強く言葉を乗せてくれるので、聴いていてわたしはとても心地よかったです。

文・霜月めめさん
声・RIKU'sさん

本来のハロウィンらしいちょっぴり不気味なお話が、小気味よいリズムで紡がれて、怖さと楽しい雰囲気が混ざった贅沢な作品。
RIKU'sさんの透き通る声と、不安な語調や妖しい語調が聴いていて楽しい。「早く早く!」と、焦らせるようなぴったりなBGMもとっても素敵。

文・鳩羽 紫乃さん
声・ふくっちさん

目の前に愉しげなおばけたちが浮かぶような楽しいお話を書いてくれた紫乃さん。食べちゃったらどうなるのかしら…とっても続きの気になるお話。
ふくっちさんの低く妖しいのにどこか可愛らしいお声が、物語を一段と彩やかにしてくださっています。

文・ミタクロスさん
声・Otoさん

ミタクロスさんが書く、温かく不思議で、ちょっぴり寂しくなってしまう作品。何度も何度も大切に読みなおしたくなります。
Otoさんの可愛らしい語り口調に心ひかれます。そこから一転して深切な魔女へ。口調だけで、どんな魔女だか想像が膨らんで更に素敵な作品に。

文・台本屋のクロガネさん
声・Ma_ya姉さん

妖艶な吸血鬼のお姉さんが印象的なお話を書いてくださったクロガネさん。とっても妖しいのですが、ちょっぴりおちゃめな1面が垣間見えます。
そこにMa_ya姉さんのお姉さんボイスがぴったり!その妖しさについつい誘惑されてしまいそう。

文・ミコ/茜椿♀︎さん
声・ふわりさん

礼儀正しく聡明な黒猫との出会いを書いてくださったのはミコさん。こんな猫に会えたら…とワクワクしてしまいます。
ふわりさんのじんわりと沁みていくような声に、心が温まります。そんなふわりさんの「ニャア」は必聴です。

1つ前のお話で貰ったクッキーが、こちらのお話に出てくるクッキーと同じものだったら楽しいな…と思い、こちらの作品と前後にさせてもらいました。

文・夏樹 沙也加さん
声・貴夜さん

沙也加さんの書く、ひとりぼっちのおばけに、優しさと安心をくれるお話。暗い中、1人歩くおばけはどれだけ心細かったでしょうか。「ひとりじゃないよ」と励まされる、そんなお話。
そして5役を演じてくださった貴夜さん。読み方、SE、BGM…世界観を作って下さっていて、本当に贅沢な作品。

文・朱華さと
声・ゆなっちさん

ゆなっちさんに読んでいただきました。ほんとうになんて言うんですかね、聴き取りやすいんですが、鈴を転がすような澄んだ声で、全体的に可愛らしい作品にしていただき嬉しいかぎりです。

文・雪菓子さん
声・へらばとら〜さん

雪菓子さんの書く、母性的でちょっぴり刺激的なお姉さん。眉毛を下げて微笑んだ魔女が、どんな気持ちで小さなおばけを誘ったのかが気になります。
落ち着いた語り口調で物語を進めてくれたへらばとら〜さん。聴いていると眠たくなってしまうような…安心に包まれて無防備になってしまう。心ゆるむ素敵な作品。

https://x.com/meme_otocast/status/1851961405320368329?s=46&t=6wTAhmkrZOTEH_FLsFoI2Q

文・貴洋さん
声・霜月めめさん

貴洋さんからお話をお預かりしてすぐにこのお話を最後に置こうと決めました。勇気の火を灯す、勇敢な小さなおばけ。きっと誰かの力になる。
めめさんの語りは静かなのに力強い。小さな勇気を出したおばけに寄り添う素敵なお声。
めめさんは実は、文でも声でも参加してもらっています。すごく嬉しかったです。


この企画も私にとっては冒険でした。今までも企画は何度かさせていただいたのですが、書き手さん、読み手さん合わせて10名を超える企画ははじめてでした。
前途の通り、書き手さんは正直な所、集まってくれる!!という謎の自信がありました。横の繋がりもありましたし、今まで書き手さん向けの企画を何度もさせていただいて、私みたいに書きたい人ってたくさんいるんだ!!と確信があったのです。
問題は読み手さんでした。
私はコミュニケーションを取るのがとても苦手で、挨拶以上の話がなかなか出来なくて、まごまごとしてばかりです。どうにかこうにか気軽に話しかけられる方の数は片手の指でまるっと収まる。
信頼関係が無い中募集して、果たして集まってもらえるだろうか…と不安だったので、募集が埋まって、こうして作品を作ってもらって、感謝しかありません。ありがとうございます。
もちろん、書き手さんにもです。私だけじゃ作れない作品をありがとうございます。

参加していただいたみなさんになにか返せないかなぁ…と考えましたが、やはり私にはお話しかかけないので、エピローグ的なものを書かせていただき、すーちゃんに甘えて読んでもらいました。(企画が始まってからだからかなりギリギリにお願いしました。ほんとうにありがとう)

書き手さんが書いてくれた出来事や、読み手さんが演じてくれたおばけたちが出ているかもしれません。
良かったら物語の最後を観て、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。
そして、余談ですが今回、みなさんに作っていただいた作品の中のイラスト、全てではありませんが朱華が描かせていただきました。どうにかこうにか形になったので、個人的には「やりきった〜」の気持ちです。それも含め楽しんでもらえていたら幸。

文・朱華さと
声・すーちゃん

みなさんが参加してくださったおかげで、今年のハロウィンとっても楽しかったです。改めてありがとうございます。
そして読んで、聴いてくださったあなたにも感謝をこめて。

物語をあつめて 企画・朱華さと

いいなと思ったら応援しよう!