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【環境づくり】子どもたちが「安心」して生活できる「学級づくり」とは。

最近になって過去記事が読まれ始めているJUNです。

その記事がこちら、

なんと、1年も前の記事なのです。

「なぜ、今になって・・・。」という疑問の答えは単純で、グーグル先生のおかげです。

新学期スタートから1か月。子どもたちに「楽しい学校生活を提供したい!」と心血を注いでいる先生方に検索されているのでしょう。

ただ、この記事は、僕の経験値で好きなように書いてしまったものなので、ここで根拠となるような情報を付け加えておこうと思います。

子どもたちに「安心できる環境を提供したい!」と考えている方々には、有益な情報となっておりますので、ぜひとも読んでみてくださいね!!

▶「心理的安全性」とは。

まずは、そもそも論から。

子どもたちにとって「安心できる環境とは、どのような環境なのか。」ということについて共通理解しておきましょう。

#恐れのない組織の著者である、エイミー・C・エドモンドソンさんによれば、「心理的安全性」というのは、

「支援を求めたりミスを認めたりして対人関係のリスクを取っても、公式、非公式を問わず制裁を受けるような結果にならないと信じられること。」

と主張されています。

ん~まだ固い感じがするので、ざっくりすると、

「集団の中で、自分の気持ちを素直に表現しても大丈夫。」

と、「信頼」できているということでしょう。

きっと、この考え方は多くの先生方に納得いただけると思います。例えば、#教室はまちうところだという名著を学級文庫としたり、「友達の挑戦を笑わない!」というような声かけをしたことのある先生方が多いはずですから。

しかし、難しいのがここからなのです。

ものすごく単純に考えてしまえば、

「どんな挑戦でも考え方でも前向きに受け入れられる。」

という環境は、「心理的安全性高め」と捉えられがちですが、そうとも言えないのですよね。どういうことかというと、

「誰もがいつも、どんなときでも相手の意見に賛成する。」

このような環境が、「心理的安全性」を付与しているとは限りません。

「なんですと! みんなが、受け入れてくれるような環境は、最高ではないですか!」と反撃をくらう可能性を怖れつつ、主張を続けます。

本当に「心理的安全性が高い環境」というのは、

「誰かの意見に対して建設的に反対したり、気兼ねなく互いの主張を交換し合ったりできる環境。」

のことを示しているのです!!

言い換えると、

「何でもかんでも『いいね!』で何となく済まされてしまうのではなく、友達の主張に対して素直な自分の気持ちをぶつけることができる。」

ような関係性が最高ということなのです!!

▶「心理的安全性」をつくる価値とは。

さて、ここまで読んできて「思ったより単純じゃないぞ。」と思った方もいらっしゃると思います。

「そこまでしてやる価値はあるのか。」ということなのですが、結論、

「ある!!」

としか言わざるを得ません。

その理由として、子どもたちに直接関係のあることは、

「心理的安全性の反対側にある『不安』が学習を妨げる。」

ということが、神経科学の研究で分かっているのです。

みなさんにも経験があるのではないでしょうか。「リラックスした練習のときにはできたことが、本番のプレッシャーによりできなくなってしまった。」という経験が。

このように僕たち人間は、プレッシャーのような「不安感」を抱えることにより簡単に実力を出せなくなってしまうことがあるのです。もっと詳しい情報を付け加えると、

「『不安』に対して脳のリソースが消費され、ワーキングメモリの管理や情報処理をする脳の領域に資源が届かなくなる。その結果、分析的思考、創造的考察、問題解決ができなくなる。」

というように、「不安」は、子どもたちの本来の実力を奪っていくのです。

▶「心理的安全性」をつくり出す人物とは。

さて、いよいよ最終段階です。

ここまで、「心理的安全性」の大切さはご理解いただけたと思いますが、では、そんな環境を「だれがつくり出せるのか?」ですが、もうお分かりですね。そうです、

「集団のリーダー!!」

なのです!!

一口に「リーダー」と言っても、様々です。例えば、教室のリーダーと言えば、もちろん、

「教師」

ですよね!

だからこそ、「安心学級」をつくり出すには、「教師」の働きかけが大変重要になってくるのです。

先ほど「プレシャーによりできなくなる。」と書いておきながら先生方にプレッシャーをかけると、

「心理的安全環境をつくり出せるリーダーがいる一方で、つくり出せないリーダーがいる。」

ということが明らかになっているのです。

残念なことに、

「心理的安全性というのは、『集団内の相性が良い。』とか、『自然発生的に生まれてくる』というものではない。」

のです。

そう、またまたプレッシャーをかけますが、「リーダーとなった教師がつくり出すしかない!」のです。

▶まとめ。

本記事では、「心理的安全学級づくり出すのは教師である!」というものすごくスパルタ理論をまとめました。

記事の内容は、割とマッチョな感じで仕上がりましたが、僕のnoteを読んでくださっているような方に「安全学級づくり」ができないとは思えません。

余談ですが、僕が教師になり立てのとき、

「教師は、叱って8割。」

という標語を掲げて学級経営をしている方がいらっしゃいました。彼の理論で言うと、「プレッシャーにはやる気を引き出す力がある。」という理屈なのですが、本当かどうかは難しいところです。

確かに、「プレッシャー」や「恐れ」、「不安」とから逃れるために、人間は熱心になったように見え、勉強や仕事で業績をあげる場合があるかもしれません。

しかし、「学習」や「協力」をしなければ成功に近づけないようなものは、「不安」がやる気を引き出す要因になることはないのです。

もちろん、世代交代も進んで、新たな価値観が広まりつつある昨今。このような考え方をしている先生自体が減ってきているとは思いますが、「子どもたちにとって、どのような環境が望ましいのか。」は、常に考えていきたいものです。


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