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根強く残っている大いなる勘違いとは。
2020年、我ながら頑張ったなと思っているJUNです!
日々の生活では、「もっともっと。」と求めがちになってしまうのですが、ふと立ち止まり、昨年の自分を考えてみると、まさかこんな状態になっているとは思ってもみませんでした。
価値観も大きく変化し、というか、様々な価値観を吸収して研ぎ澄まされ、「自分」と言うものが一年前よりは少し懐が深くなったような気がしております。
本記事では、「変化し続けていく」反面、「まだまだ、現場は縛り付けられているよ!」という話題です。
noterさんの特性を考えると、「まだ、そんな考えが・・・。」と思われる方が多いとは思いますが、客観的に「ふーん。」と読んでみてください。
▶一年間の反省から。
何事も「振り返る」ということは大切です。そして、他者からいただいた御意見を真摯に受け止め、自分の感覚との差を埋めていく作業も成長には不可欠でしょう。もちろん、僕も他者と接しているときは「仏キャラ」を演じきっているので、ある程度の状況では大きく心を乱すことはありません。
しかし、ときには仏になりきれず、心を乱すこともあります。例えば、より良い学校をつくるために実施されたアンケートの中に、
「もっと授業数を増やした方が良い。」
という意見が隠れていた場合。思わず「何を!!」と、叫びたくなるほど心が乱れます。これだけ、世の中が変化しているにもかかわらず、
「学習効果を『時間』ではかろうとうする。」
価値観が、まだ存命していることに恐ろしさすら感じるわけです。このように考える背景には、
「時間をかける=努力。」
という価値観がのっかっています。あの「企業戦士」がもてはやされた栄養ドリンク時代の考え方です。
確かに、教師界にも「どれだけ時間をかけて働いたか。」という価値基準の人が多数残っていることは事実です。もちろん、そのような価値基準を敷いている人が間違っているということではありません。僕が主張したいのは、「そのような価値基準を子どもたちに強いてはいけない。」ということなのです!
▶「時間」はかけない方が良い。
さて、過去記事に「深い学びに必要不可欠なのは時間だ!」と堂々とまとめました。
「じゃあ、この記事は矛盾しているじゃないか。」と言われそうなのですが、僕が伝えたいことはそうではないのです。
例えば、同じ課題を1時間かけて解き終えた人と、30分で解き終えた人がいたとしましょう。あなたは、
「1時間で解けた人の方がえらい。」
と言えますが? きっとこの場合は、「30分で解けた方がすごい!」となりますよね。ほら、時間でものごとをはかってはいけないのです。
「時間は、『かかってしまった』のではなく『かけた』ことに価値がある。」
のですから!!
もっと簡単に言うと、
「集中すれば30分でできる課題を1時間かけてこなした場合は、『かかってしまった時間』であり、刺激的な言葉で言うと『無駄時間』である。」
と言えるでしょう。
価値があるのは、
「30分で課題を終え、残りの30分を別のことに使う。」
ことなのです。
現場の先生方だけでなく、子どもたちも午後の授業は、ぎりぎりの戦いを強いられています。こんな疲弊した状態でさらに授業数を増なんてことになったら、学習が充実するというよりは、
「教師も子どもも『こなすことが目的』の無駄時間。」
を量産すること間違いなしです!!
▶本当に必要なものとは。
では、本当に現場の教師や子どもたちに求められているものとは何でしょうか。これは、明確に答えをもっています。ずばり、
「心の余裕=時間。」
です。突然神様が現れて、「時間やるよ!」と言われて断る人はいないと思います。「1日を25時間にしてやるよ!」と言われたら、今まで一度も発したことのない「ひゃっほう!」という歓喜の声さえ出してしまうかもしれません。
今、リアルに現場が欲しているのは「教材研究の時間」です。
子どもたちが下校し、会議を終えて「さて、自分の時間。次の授業に向けて教材研究でもしよっと!」と時計を確認すると、
「さっ、30分!! もう定時じゃん。」
というのは、教師のリアルです。
このような状況で、子どもたちの意欲をかきたてる学習が実現できるでしょうか。その答えは、教師の残業時間の多さが物語っています。
このような状況に「授業時間数を増やす」なんて狂気の沙汰です。何よりも、子どもたちを苦しめることになるのは自明の理なのですから。
▶まとめ。
本記事では、「むしろ午前授業くらいが双方にとって良い!」という内容をまとめました。午前授業になると、日本全体のシステム変更が求められるので無理だということは分かっています。
そんな大掛かりな変更は無理だとしても、もう少し教師に時間を提供するか、教師という「人」を配置してほしいと切に願っています。
そして、生まれた心の余裕こそ、充実した教育につながるはずなのです!
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