学習効率を上げるには、やはり「マインドセット」。
現任校4年目となったJUNです!
思い起こせば、この学校との出会いが僕のマインドセットを変えてくれました。こうやってnoteに日々の学習の成果をアウトプットできているのも現任校との出会い。
もとをただせば、「今まで実践してきたことがことごとく通用しない。」という挫折によるのですが。問題にぶちあたったときこそ成長のチャンス。こうやって日々、インプットからの実践というかたちで退屈しないでいられる自分を少しだけ褒めてあげたいものです。
本日は、そんな記事。
自分が実践してきたことが明らかに間違っていて、でも間違えているのは僕だけではないという事実。もしかしたら、この記事を読んでくださっている方の周囲の人も、敢えて子どもの学習効率を下げるような選択肢をとっているかもしれません。
「少しでも子どもたちの可能性をのばせますように!」と願いをこめて記事化しましたので、ぜひとも、間違ったやり方をしている先生方や親御さんがいらっしゃいましたら、優しく指摘してあげてくださいね。
▶一斉授業限界説。
ここからが、僕の戦いのスタートでした。それまでの学校は、基本的には全体指導。教師が主導権を握ってはいるんだけど、子どもたちは「僕たちが主役」と思って授業を進めていました。今でも、「あの時のような授業をしてみたいなぁ。」と思うこともあるのですが、現実をしっかりと見つめないといけません。きっと、多くの学校で、一斉授業が限界を迎えているのではないでしょうか。
そんな現実を突きつけられると、新たな授業スタイルを確立することを求められます。中には、絶対に選択してはいけないスタイルもありますので、まずはそこから紹介しますね。
▶習熟度別という名のレッテル貼り。
はい、出ました! 絶対に選択してはならない「習熟度別」。
まだまだ、実践している学校も多いのではないでしょうか。なぜ、やってはいけないのかざっくり説明すると、題字にも書きましたが、
「『勉強ができない。』というレッテルを貼ることになる。」
からです。あくまでも「習熟度別」にクラス編成した場合であり、ランダムに分けた「少人数」とは違いますのであしからず。
「習熟度別」で算数の成果が上がっていない子どもだけを集めるという分け方は最悪です。なぜか、
「『できないクラス』というレッテルを暗に貼ることで、その通りの結果となってしまう。」
からなのです。人間はおもしろいですね。他人から求められたイメージを頑なに守ろうとしてしまします。教師側からしてみれば、算数で成果をあげてほしいから同じような点数の子どもたちで集めたのに、結果的にはレベルアップにはつながらないのです。
▶いいとこ取りの少人数グループ。
逆に、個別指導はいいですよ。僕の個人塾に来て下さるお子様も算数で初の100点を取りました。個別指導ができるなら、それに越したことはありません。しかし、学校では確実に無理でしょう。
だからこそ、取り入れたいのは、「少人数グループ指導」です。
ペアや3人グループをつくり、協働的に課題をこなしていくという方法です。一斉指導ではないので、教師はグループの教え合いをサポートするような役割になります。
子どもたち同士が、考え方を出し合って進めていきます。みなさんもご存じかと思いますが、学習の定着度として、
「他者に教えるのは、90%の定着度。」
を発揮してくれます。ちなみに、一方的に教えられる「講義型」は、たったの5%です。
このような事実からも、少人数で互いに教え合って進めていく授業スタイルを導入した方が、「習熟度別」で授業するより絶対的に有益なのです。
▶結局、人間関係からのマインドセット
はい、ここまで理想を述べてきました! 分かっています。僕も現役で教師をしているので。少人数グループが良いということは分かっていても、ここで高い壁となるのは、
「子どもたちのマインドセット&人間関係。」
なのです!!
例えば、算数。
算数自尊心の高い子どもが中心となって教えようとしてくれます。しかし、
「教えられる側が、固定的なマインドセットだったら。」
「教えられる側が、教えられることを拒否したら。」
このようなこじれた問題が出てくるのがリアルな学校です。
いくら効果的な方法が見つかって使いこなせるような環境が整っていたとしても、それを受け取る側の人間のマインドセットが準備完了でないと、学習効率は上がらないのです。
はい、スタート地点に戻りましたね。
「結局は、何をするにもマインドセットが大切!!」
なのです。
だからこそ、教師は、
「マインドセットを育てる働きかけ。」
を重視する必要があります。学校をあげて「柔軟なマインドセット」を育て上げようではありませんか!!
▶まとめ。
本記事では、「なんだかんだ言ってもやっぱりマインドセット!」という内容をまとめました。
これは、ぜひとも学校目標に! 学校運営計画に取り入れておきたい視点です。もう乱暴に言うと、「マインドセットができていれば、学習なんてのは後からでもどうにかなる。」のではないかとも思っています。
まずは、「自分の可能性を信じることができる子ども。」を育てましょう。そして、より良い仲間と共により高みを目指していけるよう支援していこうではありませんか!!
音声学習でもいかがでしょう。