優等生が革命家でない理由〜全ては環境選択〜
「不登校の増加は、学校の魅力低下ではないか。」
最近参加した勉強会で話題となりました。
多様な意見はあるでしょうが、一昔前よりも「学校の成績が将来の社会的成功に直結する」という考え方が変化していることは確実でしょう。
ハーバード大学のショーン・エイカーさんの研究でも「大学での成績とその後の人生での成功は関係ない」と、明らかにされています。
#残酷すぎる成功法則
本記事では、「学校での成果は、必ずしも社会的成功につながらないよ」という根拠に基づき、「真の成功のためには適切な環境選択が全て!」という内容をまとめました。
ぜひとも、ご自身の能力を存分に発揮できる環境を考えつつ読み進めてくださいね。
多様な大人との関わりで自分の可能性を探す子どもの居場所👇
▼学校と社会の根本的な違い
学校と社会では、求められるスキルが異なることは、今更説明するまでもありません。
学校では、まだまだルールに従って与えられた課題を素早く丁寧にこなしていくような力をもっている方が優等生扱いされるでしょう。
そこに個人の興味・関心への配慮はまだまだ薄い。
ですから、物事をとことんマニアックに追究したい!なんていう才能の原石は、システムに絡みとられてしまう可能性があります。
ただ、社会人になると、優等生のもつ能力がそのまま大活躍になるかといえば怪しい部分もある。
社会問題の多くが、複雑ですっきりと答えが出ない問題なのですから。
最も残酷なのは、「あなたは何がしたいの?」とか「あなたらしさって?」という学校では問われたことがない部分を生かさないと活躍できないというところ。
学校で求められた従順さではなく、オリジナリティやモチベーションを問われて表現できないという事態は避けたいものですよね。
動画はこちら👇
▼大切なのは環境を選ぶこと
ここまでは、優等生が若干ディスられるような内容となってしまいましたが、優等生が悪い!と伝えたい訳ではありません。
きっと学校という組織で高い成果を残したということは、ビッグ5でいう「誠実性」や「協調性」が高いのではないでしょうか。
特に誠実性というのは、何をやっても成果を残すことができる万能性格として知られていますからね。
革命家にならずとも、自分で設定したゴールに向かってこつこつと進み、幸せな人生をデザインすることができるはずです。
ただ、間違えてはいけないのは、環境選択。
極端な話ですが、優等生がクリエイティブな問題解決を丸投げされてしまうと、ルールもへったくれもない社会において成果をあげることができないかもしれません。
反対に、一つのことに何時間でも集中してじっくりと取り組むことができる人物が、時間とノルマに管理された組織に入ってしまうと、自分の素晴らしい能力を発揮できないでしょう。
要するに、どれだけ高い能力をもっていたとしてもそれを発揮できる環境がなかったら宝の持ち腐れだよということ。
魚に木登りを託したところで、本来の実力は出せませんものね。
だからこそ、自分の力を発揮するためにも、こだわるべきは「環境選択」なのです。
▼環境選択ですべきこと
適切な環境を選択することが、個人の能力を最大限に引き出す鍵となることをおさえた上で、必要なことを書き出してみました。
①自己理解
適切な環境を選ぶ上で、絶対にやらなければならないのは、「自己理解」です。
「自分」について自分で理解しないまま選択を始めるというのは、地図を持たずに冒険を始めるくらい無謀なもの。
どちらに進むべきか分かりませんものね。
まずは、自分と向き合って価値観リストを作りましょう。
価値観リストはこちら👇
もちろん、自分らしさは時間の経過と共に変化していきます。
だからこそ、定期的に自分と向き合い、更新し続けることが大切です。
②とりあえずやってみる
自分らしさを見出したら、「ここがいいな」と思える環境に飛び込んでみることが最善策です。
もちろん、1stチャレンジで文句なしの出会いとなる確率は低いでしょう。
しかし、「どうしようかな。」と迷って動き出さないという状態では、妄想ばかりが膨らみ、何も得ることはできません。
とにかく行動、チャレンジを繰り返すことで運命の出会いにつながるのです。
とはいえ、判断基準はあった方がよいですよね。
例えば、
などなど、選択肢はたくさんあるでしょう。
このような迷いを断ち切るのが「価値観リスト」なのです。
ちなみに、人間の特性からすれば、
ような仕事の方が満足度は上がるはず。
特に、職場で親友レベルの人間関係を築けたのであれば、年収1000万円くらいの価値があるなんて研究もありますからね。
反対に、もろもろの不満はあったとしても「給料がいいから」と我慢するのは長続きしないもの。
賃金も大切な判断基準なのですが、人間関係やしっかりとした休暇制度、福利厚生が整っていた方が幸福度は高まるのです。
③常にチャレンジする
自分の価値観リストに沿って選択すれば、きっと、満足度の高い毎日が過ごせることでしょう。
そんな充実した日々に水を差すようで申し訳ないのですが、そんな満足感は、長くつづきません。
正確にいえば、「満足する状態に慣れてしまってはだめだよ」ということ。
残念な人間の特性として「ネガティブはずっと覚えているんだけど、ポジティブにはすぐに慣れてしまう」というものがあります。
だからこそ、真剣に考えて選択した環境において次に出てくるピンチは「慣れ」という気持ち。
そして、「変化したくない」という現状維持バイアスのはず。
誰もがリスクのあるチャレンジは避けたいもの。
日々が充実し満足感にあふれているのであればなおさらでしょう。
ただ、そんな「慣れ」は「ネガティブ」を引き寄せる悪魔となり得ます。
だからこそ、慣れそうな毎日にチャレンジを投入した方が良い。
常に変わり続けようという気持ちと行動が、適度なストレスと乗り越えた満足感、そして、確かな実力をもたらしてくれるのです。
▼まとめ
本記事では、「どんな能力をもっていても環境選択が命だよ」という内容をまとめました。
学校時代においてどれだけ優等生であっても、どれだけ暗い学生生活だったとしても、社会という荒波の中で、自分に合った環境を選択しさえすれば、その中で活躍することが可能です。
自分に合った環境を見つけ、そこで全力を尽くすことで、真の意味での社会的成功を掴むことができるでしょう。