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子どもが進んで「挑戦」するようになるには?~親や教師にできること~

新しいことが起きると、「わくわく」よりも「心配」な気持ちに覆われてしまうJUNです!

分かってはいるのです。

「自分を高めるためには挑戦しかない!」

ということは。

「現状維持は、停滞である。」

ことも。

早速余談ですが、こんな僕でも狂ったように授業を発表させていただいた時代がありました。なぜ、授業研狂いになっていたかというと、

「終わった後の高揚感。苦しみぬいた後に待ち受けている何とも言えない甘美な世界。」

を、知ってしまったからです。

もちろん、多くの先生方に自分の授業を見ていただく、そしてけちょんけちょんに切り刻んでいただくのは、かなりの痛みを伴います。しかし、痛みを耐え抜いた後には、切り刻まれた傷さえも気にならないくらいの達成感が待ち受けていることを知ってしまったのです。

それからというもの、チャンスをいただいたということもあり、毎年のように発表をさせていただきました。

しかし、ふと発表する機会が一度もない1年間が訪れたのです。

「今年は、発表が回ってこなかったからゆっくりじっくりできそうだ。」

なんて心身ともにリラックスして学級経営していたら、そんなリラックスはあっという間に吹き飛び、むしろ地獄に落ちました。

「本当にお前はこんな1年でいいのか。」

という自問自答地獄。

それまで、何かしらの発表が控え、そのために寝ずに準備をするような戦闘型になっていた僕は、穏やかな毎日に耐えることができなかったのです。

自問自答地獄を耐え抜いた次の年、いよいよ研究発表者を決める日になりました。僕はもう何というか戦闘オーラ全開状態です。

誰よりも先に会場入りし、次々と訪れるライバルたちに、「あのさぁ、今年どうしても発表したいんだよね!」と、あくまでも低姿勢で先手を打ちまくりました。「いいっすか。今年やっちゃって。」なんて軽いノリで言っている割には、めちゃくちゃ必死だったように思います。

余談が長くなりすぎましたが、本日はそんな話題。

どうして、「挑戦をした方が成長につながるのに、恐怖心に包まれてしまうのか。」という話題です。

もしも、「可愛い子には旅をさせよ。」理論で子育てをされている親御さんであれば、「挑戦者」に育て上げることが必要不可欠でしょう。ぜひとも、この記事を参考にしてくださいね!

▶そもそも問題。

元も子もないことを最初に言います。それは、

「人間は、考えることが好きではない。」

ということを、僕が敬愛するダニエル・ウィリンガム氏は述べています。
教師の勝算

過去記事にも書きましたが、ざっくり説明すると、

「人間の考える力には限度がある。だからこそ、できる限り考えないといけない課題を避けようとする。」

という特性があります。

考える力には限度があると知った上で、考えてみてください。

生まれながらの挑戦者気質をのぞいて、「淡々と作業すれば終わる。」ような課題によりも、「アイデアを出して決めていく。」創造的な課題の方が取り組むハードルが高くないですか?

学校の課題で言えば、漢字練習とか計算問題には何も考えずに取り掛かることはできても、「自分の考えを書きなさい。」とか「よりよくするために考えよう。」みたいな課題が提示されると、一気に授業がトーンダウンしてしまうような場合があります。

もちろん、「考えることが好き!」という子どももいることは事実ですし、僕は熱い議論ができる学級がおもしろいと思っています!

なぜ、このような「違い」が生まれてしまうのでしょうか。

▶ヒントは、「記憶」。

さて、題字にも書きましたが、「考えることの好き・嫌い」は、これまでの経験。簡単に言うと「記憶」にあります。

人間は、何かしらの課題に直面した時に、真っ先に頼るのが、

「自分の記憶。」

なのです。

だからこそ、創意工夫を求められるような課題を振られたときに、

「なるほど。確か、過去に〇〇をつくったことがあるから、それを応用できそうだぞ。」

と、「解決までの見通し」がもてたのであれば、その仕事を引き受けるハードルが下がり、モチベーションはあがるでしょう。しかし、

「なんだその課題。全くどこから手を付けたら良いのか分からん。」

と、なってしまう課題に関してはよっぽど覚悟を決めてきた人でないと、自ら手を挙げて引き受けようとは思わないでしょう。

このように、人間は何かしらの判断を迫られたときに、

「真っ先に記憶に頼って判断する。」

のです。

▶子どもを「挑戦者」とするために。

さて、いよいよ目の前の子どもを「挑戦者気質に育て上げる。」方法を書いていきます。

もう薄々感づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、挑戦者になるには、

「挑戦する!」

ことしかないのです!!

「そんな!」と思われた方。考える力を振り絞って考えてください。

「挑戦するには、過去に経験した記憶を引きずり出して、少しでも自信と見通しをもつことが重要。」

なのですが、

「最初からそんなものは持ち合わせていない。」

でしょう!

誰しもが、最初は挑戦が怖いのです。

しかし、その怖さを振り切って名乗り出たり、名乗り出るつもりはなかったのに不可抗力で代表になってしまったりすることで、

「経験を記憶として蓄積する。」

ことができるのです。そして、僕が大好きな、

「達成感。」

を得ることにつながります。そして、最大のメリットは、

「挑戦することの価値。」

に気づくことにあるでしょう。「挑戦」したことにより、「挑戦」に対するハードルが下がるのです。

後は、この繰り返しによりめでたく「挑戦者」のできあがり!!

大切なことは、どこで「最初の挑戦をする」のかです。

断然早い方が良いということは自明の理でしょう。できる限り子どものうちから、「挑戦することの気持ちよさ。」を経験できるよう後押ししてあげてくださいね!!

▶まとめ。

本記事では、「挑戦狂いになろう!」という話題をまとめました。

いくつになってもきっと「新たな挑戦」「勝利が確定していない勝負」は怖いものでしょう。しかし、そのようなプレッシャーを感じるからこそ、「自分」を生き生きと感じることができるのです。

もちろん、「挑戦する」ことばかりが人生ではないですが、「自分」について深く知りたいという興味・関心があるのであれば、「全く分からないこと。」「初めてのこと。」には、積極的に食いついていくようにしましょう。

もちろん、子どもたちには、「自分自身が挑戦している様を見せる。」ことが一番効果のある促し方です! 

いくつになっても共に挑戦し続けようではありませんか!!


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