【授業づくり】「判断できない」ことこそ「考える価値がある」という話。
教師でありながら、「授業づくり」とか「学校運営」について全然書いていないことに気づいたJUNです。
もともと、自分の「学び」のためにスタートしたnote。
毎日更新を続けるうちに、「読んでもらえそうな内容」に終始していました。
#いわゆる 、かっこつけ。
そんな自分を顧みて、本日は「授業づくり」について書くという原点回帰回でございます。
「あぁ、先生ってこんなこと考えているんだなぁ。」と思いながら読んでくださると嬉しいです。
▼そもそも、「判断できない」勝負である。
「教師は、授業で勝負!!」
と、若かりし頃は、先輩方に言われたものです。
「学級経営の柱は授業だ!」
と、叱咤激励されました。
素直さだけが「うり」の僕は、そんな先輩方の教えを100%受け止め、とことん「よい授業」を追究してきたのです。
そんな過程で、ぬぐいされなかったもやもやが1つ。
「ってか、よい授業ってなんだ。」
という疑問。
そして、たくさんの先輩・後輩たちに聞きまくり、出てきた結論が、
「人によって違う!」
というものでした。
そりゃそうですよ。「授業」も「学級経営」も、その担任の先生が先頭に立って舵をとっているのですから、みんなが共通の「よい授業像」をもっているなんて奇跡はありえません。
最低限、クリアすべきは、「子どもに力がつくこと」。この一点さえクリアしていれば、他人にどうこう言われようと「授業のやり方は好きにさせてくれよ!」と言い放てば、議論の余地はありません。
そもそも、「先生たちがみんな納得するよい授業」なんてものを追いかけようとすることにゴールなんてないのです。
もちろん、多くの先生方の実践から学び、自分の授業をバージョンアップしていくことは必要不可欠です。
だからといって、「あの先生のような授業をしたい!」とか、「あの先生のような学級をつくりたい!」と望んでも、到底行きつくことは叶わないでしょう。
その理由は、簡単です。
「担任の先生が、あなただから。」
そう、「あなた」は、「あなた」というリソースを十分に使って目の前の子どもたちと「学級」をつくりあげることが仕事なのです。
そもそも「勝負」の相手は「教師」ではなく、「自分自身」なのです。
▼リスペクトすることの「デメリット」。
僕の自治体では、着々と若手教師が増えています。
気付けば、僕の年代は「中堅」を突き抜け、もはや「ベテラン」の域に達していることは、見て見ぬふりをしております。
そんなこんなで、自分で授業をするよりも、他の先生の授業を見させていただく機会の方が多くなってきました。
そんな中で、1つ気付いたことがあったのです。
それは、
「明確に評価ができない授業だからこそ、どこまでも文脈を付けて語ることができる。」
ということ。
もちろん、1時間の授業では、教師が設定した「目標」と、それに対する「評価」もありますよ。
しかし、「授業」を見て「教師が授業を評価する」という過程では、自分のスタンスでいかようなコメントもできるのです。
例えば、「ベテラン」という先生の授業を見て、「この授業何やっているのか分からん。」という気持ちが芽生えたとしましょう。
しかし、授業後の「振り返り」では、
「先生の〇〇とした手立てが効果的であった。」
なんて、「評価」が出てきたりします。
これは、いわゆるノイズというもの。「評価のエラー」ですね。
#NOISE
なぜ、このようなノイズが出るのかというと、
「きっと、どの授業にも価値がある。」
という目線で授業を見ていることにあります。
疑問だらけの授業であったとしても、「ベテラン先生」という権威性に押され、「あれっ、もしかしてここはいいところかも。」という、「無理やり価値」を見つけ出すということにつながるかもしれません。
これこそ、「授業は生ものだ!」と言われるように、明確に価値づけできないもののおそろしさ。
もしかすると、
というノイズの広まりを見せてしまうかもしれないのです。
このようなトリックにひっかからないためには、やはり、
「自分の授業スタイルを確立する。」
しかありません。そして常に、
「これでいいのか。もっとよい方法はないか。」
と自問自答し、常にバージョンアップする姿勢を保つしかありません。
そう考えると、なかなかスパルタな職業だなぁとも思いますが、子どもたちが「分かった!」と喜んでくれる授業は、間違いなく価値があります。
そんな楽しみを目指して、日々取り組んでいきましょう。
▼まとめ。
本記事では、「授業観のエラーに注意!」という内容を書きました。
やはり、記事の授業がどれだけあるのか心配ですが、そんなことを気にしていたらnoteは書けません。
#いや 、読み手を気にかけることが大事
どちらかと言うと、このようなマニアックな記事は、サークル向けなのかと思いつつ、勢いで書き進めてみました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!