
子どもたちの「話し合い力」を引き出す、ちょっとした工夫とは。
買い物が苦手なJUNです。
特に商品数が多いお店や、BGMがやたら大きいお店が苦手。
最近は、店舗へ行かなくても欲しいものが家に届く時代になり、心から満足している次第です。
本日は、そんな話。
突然ですが、「ジャム理論」というのをご存じでしょうか。
ざっくり言うと、「選択肢が多いと決定するのが難しくなる」というもの。
お店側としては、数十種類のジャムをバリエーション豊かにとりそろえ、気合いを見せたいところですが、選択肢が増えれば増えるほど、お客さんは買ってくれなくなってしまうという不条理。
実は、このような事態は、学校の授業でも起こりがち。
ぜひ、読んでいただき、子どもたちに「やさしい話し合い」を提供してあげてくださいね。
▼子どもたちの「話し合い力」を引き出す、ちょっとした工夫とは。
「教師」という生き物は、子どもたちの意欲的な姿を好みます。
例えば、手を挙げて発表する姿なんてのは大好物。
新しい学級の子どもたちと出会った4月であれば、きっと「たくさんの子どもたちに発言してほしい!」という願いから、わりと間口の広い発問をすることも多いのではないでしょうか。
もちろん、「大丈夫。何でもいいからとにかく言ってごらん。」という台詞を添える場合もあるでしょう。
特に子どもたちの意見を引き出しやすいのは、「国算理社」よりも「学級会」のような「アイデア勝負」の場面。
きっと、先生の「なんでもいい。」という言葉を信じ、たくさんのアイデアが出されることと思います。
ここまでは、よいのです。
しかし、「話し合い」であれば、ここからが大切。
間口が大きく開かれ、斬新なアイデアが黒板にたくさん書き出された状態で終わる訳にはいきません。そう、「しぼりこむ」、そして、「決定する」フェーズへ移行しなければならないのです。
ここで、「ジャム理論」の登場です。
「意見がたくさん出されていればいるほど、決定打が難しくなる。」のは、予想できますよね。
しかし、僕も「教師」という生き物のはしくれですから、子どもたちが次々と発表してくれる状態の嬉しさは分かります。
だったら、少しでも「子どもたちに話し合いやすい状況」を提供してあげるのが「やさしさ」というものでしょう。
そこで、ちょっとした一工夫。
「しぼりこむときは、全体一気ではなく、2つを対比させる。」
という方法がおすすめです。
もちろん、話し合いのテーマで変わってくると思いますが、「10個出されたものから1つに決定する」というような急なしぼりこみは、僕たちの脳力を超えています。
だからこそ、先生側が、「これとこれだったら?」というように、「考える対象をしぼってあげる」ということは、子どもたちが考えやすくなるちょっとした工夫なのです。
よく聞かれる話として、「人間が一度に記憶できる情報の数には限りがある」なんて調査結果がありますよね。
そんな話を始めると、また記事が長くなってしまうので、ここらでいったんまとめておきましょう。
▼まとめ。
本記事では、「話しやすくするためには、比較対象をしぼりこもう!」という内容をまとめました。
僕が主催するサークルでは、「本当に正しい勉強法」とか、「子どもたちが主体になってつくっていくまちづくり」などなど、未来を切り開く子どもたち向けの情報発信をしています。
ぜひとも、ご参加ください(^^♪
さて、本日も、お付き合いありがとうございます。
私ごとですが、4月から若手と学年を組むことになりまして、ちょっとえらそうに「授業論」なんぞ語っていた際、
「そうそう、人間が一度に記憶できる情報ってのは限りがあってね、確か7つまでって言われているんだ! だから、なんちゃらかんちゃら・・・。」
と、得意げに語っていたのですが、なんと「7つ」というのは、間違っているかもしれないという情報を発見しました。
#あのときの自分をだまらせたい
ここから先は

人生を豊かにする知識収集マガジン
✅「みんな」がやっているから... ✅「昔から」そうだったから... ✅「なんとなく」正しそうだから... 「普通」からはみ出したとき、「…
いただいたサポートは、地域の「居場所」へ寄付させていただきます!