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子どものちょっとした「ずる」を防ぎつつ、「実力」を伸ばすために必要なとっても簡単な工夫とは。

「教育」が本領を発揮するには、「選択」と「規律」が必要だと昨日決めたJUNです。

詳しくは、こちら👇

なぜ、「選択」と「規律」なのかについては、まだまだ言語化ができていない部分が多いのですが、本日は「選択」に関する話。

子どもに「選択させることで、「学習効果を高めることができる」という内容を書いていきますので、さらっと読んでみてくださいね。

▼「選択」のおそるべき効果とは。

最初から、ぶっそうな話になりますが、ぼくたち人間は、「チャンスがおとずれるとちょっとした”ずる”をしてしまう」ということが実験で分かっています。

どのくらいの”ずる”かと言うと、「テストの正答率をごまかす」くらいのもの。

過去にこんな記事も書いていました。

このようなちょっとした”ずる”については、「性格が・・・。」とか「普段の生活が・・・。」とか関係なく、すべての人に関係します。

そして、このような”ずる”を防ぐためのうそのような簡単な方法があるのです。

それが、

「『ずるはしない』と宣言してもらうこと。」

なのです。

過去記事も取り上げたダン・アリエリーさんの実験で、「20問の問題に答えてもらう」というものがあります。

グループが3つに分けられ、それぞれ次のように条件が異なりました。

①問題を解き、解答用紙を提出。正答に合わせた報酬ゲット。
②問題を解き、解答用紙は持ち帰り。正答は自己申告で報酬ゲット。
③問題を解く前に「ちゃんと試験を受ける」という内容の署名。
 正答は自己申告で報酬ゲット。

さて、テストを受けた学生の正答数はどのように変化したと思いますか。

まずは、普通にテストを受けた①グループ。

正答数は、3問でした。

①を基準として②グループを見ていきましょう。

言うまでもなく、”ずる”チャンスが与えられています。そんな②グループの正答率は、5.5問と、若干の”ずる”が確認されました。

さて、注目すべきは③グループ。

「ちゃんとやる」という署名をした以外、”ずる”チャンスは②グループと変わりません。

結果・・・。

「③グループの正答率は、3問だった。」

というから驚きです。

なんと、「”ずる”チャンスがあったのにもかかわらず、署名通り、ちゃんとテストを受けた。」ということ。

ここから分かることは、

「事前に『しっかりやる』と誓った人は、ちょっとした”ずる”チャンスがあってもその誘惑に立ち向かうことができる。」

ということなのです。

そして、このような「自分で誓う」というのは、日常のありとあらゆる場面に応用できるのです。

そんなことが書かれているのが、公教育には「選択」と「自律」が必要だという先日の記事。

やはり、「与えられた環境」というのは、どれだけ恵まれていたとしても本人にとっては「当たり前」。

ときに、「自分の選択」により、「環境」から選んでいくことが、子どもの本来の実力を伸ばすために必要不可欠だと思うのです。

ぜひとも、そんな「新しい教育のかたち」を語り合いましょう。

▼まとめ。

本記事では、「子どもにとって必要な『環境』は、子どもの『選択』がつくっていく!」という内容をまとめました。

みなさんもご存じのように、さまざまな「子どもの可能性を伸ばす学び場」が提供されるようになってきました。

それだけ、「子育ても多様になってきている」ということでしょう。

ぜひとも、子どもさんの「すき」を最大限伸ばすことができる「環境」を共に考えてあげてくださいね。


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