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毎日を「最高!!」とするために、子どもと共に取り組みたいこと。

大晦日がちらつき、「いや、俺には関係ない。日々、淡々と自分のためにアウトプットするのだ!」と決意を固めたものの、見事に大晦日よりに記事を寄せていったJUNです!

2020年が終わろうとしているということで、今年も様々な挑戦を子どもたちとともにさせてもらいました。その挑戦の中で僕が意識したのは、

「日々の学校生活の中で、子どもたちに達成感を提供したい。」

ということでした。

本日は、そんな話題。

子どもたちへ「達成感の提供」をするために実践した取り組みから見えてきたことを紹介させていただきます。明日から始まる2021年をより充実したものとするための方法として、学校生活だけではなく、ご家庭でも取り組むことができますので、ぜひとも取り入れてみてくださいね!

▶「達成感」は、「進んでいる感」とのセット提供。

過去記事にも書きましたが、

「達成感は、進んでいる感とセットである!」

ということを絶対に忘れてはいけません。日々の生活の中で本当に一歩でも良いのです。「数センチでも前に進めた!」という気持ちが、「達成感」をもたらしてくれるのです!

「先延ばし癖」がある人は、共感してもらえると思うのですが、例えば、なかなかやる気になれないレポートがあったとしましょう。しかし、持ち前の先延ばし癖が発動して手つかずのまま。そして、訪れる「今日もできなかった。」という自己嫌悪。その状態でループに陥ってしまうこともあるかもしれません。

この自己嫌悪ループから抜け出すには本当に簡単で、

「1文字でもいいから書いてみる。」

ということが抜け出すきっかけをつくってくれます。

いや、「1文字」とは書きましたが、多くの人はもっと書いてしまうはず。

「人間は、一旦動き出すと、思った以上に没頭してしまう。」

という特性をもっています。最初は、「1文字だけ」と取り掛かったあなたも、もしかしたら1ページくらい書けてしまうかもしれません。すると、どうでしょう。

「今日は、頑張っちゃったな!」

という「達成感」を味わえること間違いなしです!

▶「進んでいる感」に気付くには。

さて、「達成感」を獲得する鍵は、「進んでいる感」であることは分かっていただけたと思います。

しかし、この「進んでいる感」を提供することがなかなか難しい。子どもたちによっては、「今日もいつもと変わらない一日。」のように感じて、「進んでいる感」を見いだせないまま終了してしまうこともあるでしょう。

だからこそ、このルーティンを打破するため、我がクラスでは、

「今日一の私。」

という取り組みを実践しました。

「今日一の私」とは、名前の通りなのですが、

「一日の学校生活を振り返り、自分が一番輝いた瞬間を書き留める。」

という振り返りの手法です。

僕の意図がありありと感じられると思いますが、「子どもたちが『自分』を振り返ることで、『俺もなかなか頑張ったな!』と実感してもらう。」ということが目的です。

しかし、このような取り組みに対して消極的な子どもさんもいることは現実です。その理由としては、

❶「書くこと」に時間がかかるから面倒。
❷自分の活躍を素直に認められない「メンタルブロック」。

があげられます。

とは言っても、始めないことには始まらないので、挑戦しました!

❶の解決方法として、こちらから求める文章量をめちゃくちゃ少なくしました。たくさん書きたいのであれば止めることはありませんが、「10文字程度でもOK!」としました。

さらに❷の解決方法としては、「活躍は、人それぞれだからみんなを救うヒーローのようなものではなく、『自分の中で!』でいいよ!」と声をかけ続けました。すると、そんなに気張って書かなくて良いということが伝わり、今ではみんなさらっと書くことができるようになりました。

そして、意外と重要なのは「書く時間の確保」です。この取り組みは、「継続が命」なので、書く日と書かない日があってはいけません。しかし、学校は、そんなに毎日が安定して過ごせるとも限りません。ということを考慮して、「帰る前に書く。」という時間設定を固定して一貫して続けました。

このような「手軽さ」も継続狙いには必要なのです。

▶「今日一の私」効果 ~子どもの意識改革~

さて、休校明けからこつこつと継続することで、じわじわと効果が表れてきたので少しだけ紹介させてください。

忘れてはいけないのは、この実践のねらいは、子どもたちに、

「今日もがんばった!」

という「達成感」の提供です! その目的は、早々にクリアされました。例えば、

「図工で、上手に色が塗れた! 完成まであと少し!!」

という記述がありました。この記述からも分かるように、子どもは、

「学習が自分の努力によって前に進んでいる。」

ことを自覚して書いています。このような気持ちを敢えて記述させることで、何気なく過ごしている学校生活の中で、当たり前に存在する「達成感」に光を当てることができたのです!

別の子どもさんの記述を見て見ると、

「今日は、算数の時間に5回手を挙げた。そして、3回当たって発言できた!」

という記述が見られました。

これはすごいことです! 何がすごいのかというと、

「自ら『目標を設定して過ごそう!』という気持ちが出た!」

ということなのです! 自分の取り組みを振り返ることで、「新たに挑戦したい目標」まで見据えて学校生活を送ろうという気持ちになれたことは、素晴らしい成長ですよね!

▶「今日一の私」効果 ~子どものみとりの深化~

続いての成果は、教師編です。

僕が意図したのは、「子どもへの達成感の提供」であり、それ以上のことは考えていなかったのですが、継続していくうちに、僕たち「教師」にとっても非常に有効であることが見えてきたので紹介させてください。

その有効性とは、ずばり、

「子どもの考えていることをみとることができる。」

というメリットです!!

例えば、上記で取り上げたお子さんは、自分の学校生活を振り返ることで、「算数の時間に挙手をする」という自分なりの目標を設定して学校生活を過ごそうと決めました。

この目標設定は、「今日一の私」を始めたからこその意識改革であると共に、

「『今日一の私』を書いているからこそ教師にみとられた。」

のです! もっと深堀りして書くと、「今日一の私」を記述していなかったら、

「手は挙げたいんだけど、勇気がなくて挙げられなかった。」

という子どもの「思い」を教師がみとることができなかったかもしれないのです。今回は、「今日一の私」の記述を見て、僕が「なるほど、彼は算数の時間に発言することを目標としているのね。」とみとることができました。このみとりがあると、次から算数の授業は変わってきます。もちろん、

「思いをもっている彼を応援する体勢。」

になりますよね。具体的に言うと、

・彼が手を挙げようとしているかを観察する。
・挙げそうな雰囲気であれば、指名者を迷っているふりをして時間を稼ぐ。
・明らかに答えを握っているのに、手を挙げる勇気が出ないような感じであれば、こちらから意図的指名をして発言する機会を提供し、挑戦したことを称賛する。

そして、このようにこつこつと「彼」の努力を応援し続けた結果、

「今日は、算数の時間に5回手を挙げた。そして、3回当たって発言できた!」

というように、挙手をして発言することへのメンタルブロックを破壊することができたのです!!

まさに、「棚から牡丹餅的効果」だったのですが、「新たな挑戦により、子どもたちも僕自身も多くの成果を得ることができました!」というのが僕自身の振り返りです!!

▶まとめ。

本記事では、「日々の振り返りから得られるものは、予想以上に大きい!」という話題をまとめました。

繰り返しになりますが、スタートからあまりにも大きなハードルを飛び越えようとしてはいけません。

日々のルーティンを壊すことなく、さらっとこなすことができる量に抑えることが、子どもも自分も無理なく継続できるこつです。

そういえば、言い忘れていたことが一つ。目的は、「自分が進んでいる感」を得てモチベーションを保つことなので、「成果」を書き溜めることを意識してくださいね。

とある実験では、

「成果」よりも「課題」の方が、文章量は長くなる。」

ということです。確かに愚痴や文句は、長くなりますからね。しかしですよ。1日の振り返りを子どもに記述させるなら、絶対に「成果」を書くようアドバイスしてあげてください!!

ぜひとも、来年からこつこつ実践し、日々の生活の中で「進んでいる感」をゲットし続け、充実した1年にしてくださいね!!

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