前向きな「あきらめ」が人生を変える
人生というゲームにおいて「チャレンジ」は、とても魅力的ですよね。
自分を成長させたい!という願望は、程度はあるにしろ、誰にでもあるのではないでしょうか?
教育界でも「グリッド(やり抜く力)」が注目されています。
しかし、大切そうに見えるグリッドも、柔軟さにかけてしまうとデメリットになるかもしれません。
例えば、既に結果が出ていて、いくらもがいても変わらない場合。
「コンコルドの誤謬」なんて聞いたことがありますか?
ものすごく早い旅客機を開発していたら、「完成してもコストがかかりすぎて赤字になっちゃうよ」ということが判明。
もはや開発することにリスクしかなくなったのにも関わらず、「折角ここまで作ったんだから完成させよう!」と、必要がないと分かっているのに止めることができないなんてこと。
様々な思惑や可能性はあるにしろ、何でもかんでも「最後までやり抜くことがいい!」とも限らないのです。
特に不確実性が叫ばれる現代においては、「やり抜く力」と同じくらい「あきらめる力」も必要になると思うのです。
もちろん、「あきらめる」にも流儀がある。
ということで、「こんな時にはあきらめましょうよ。」という視点を5つあげてみました。
ぜひ、軽い気持ちで読んでみてくださいね。
動画はこちら👇
▼「あきらめる」適切なタイミング
5つ紹介する前に、ぜひ知っておいてほしいことは、「あきらめは、ネガティブではない!」ということ。
僕たちは子どもの頃から「途中であきらめるなんてとんでもない!」「始めたのなら最後まで!」的な価値観を刷り込まれている可能性があります。
だからこそ、「あきらめる」という手段になんとなく引け目を感じてしまいがち。
しかし、ここで価値観を一新しましょう。
「あきらめることで、自分は成長する!」とインストールしてください。
同時に、「あきらめと再チャレンジはセットである!」という価値観もインストールしましょう。
「あきらめる」ことのメリットは、新しい可能性を探索する時間を確保できるところにあるのです。
では、ここからが5つのタイミングの紹介となります。
①健康に悪影響がある場合
この視点は欠かせません。
長らく激烈に働くことがもてはやされた時代がありましたからね。
しかし、健康というリソースを失ってしまうと、可能性もへったくれもありません。
自分の健康を第一に考え、適切なタイミングで休むことや環境を変えることが重要です。
健康が損なわれては、どんなに頑張っても成果を上げたとしても、その先にある充実感を得ることは難しくなりますからね。
②目標が現実的でない場合
目標を持つことはモチベーションを維持し、自己成長を促進するために大切です。
ただ、その目標が現実的でない場合、挫折感を味わうだけでなく、自信を喪失する原因にもなりえるのです。
例えば、限られた時間やリソースで達成不可能なプロジェクトに取り組むことは、徒労に終わる可能性が高いでしょう。
このような場合には、いったん「あきらめ」て、目標を見直し、より現実的で達成可能なものに設定し直すことが賢明です。
③新たなチャンスを見つけた場合
人生には予期せぬことが起こるのが普通。
例えば、キャリアの途中で全く新しい分野に興味を持つこともあるでしょう。
このチャンスを掴まない手はありません。
人生において最も大切にすべきは「好奇心」なのですから!
もちろん、新しいチャレンジにはリスクも伴います。
しかし、そのリスクを取ることで表面的な「成功」よりも大切な充実感を得られる可能性が広がるのです。
④さらに、「進展が見られない場合」も「あきらめ」を考慮すべきタイミングです。
長期間にわたり努力しても目に見える成果が出ない場合、その取り組み方や戦略に問題があるかもしれないことを考えましょう。
もちろん、思い描いた成果は出なくとも、長期間の努力は目に見えないかたちであなたの中に残っているはずです。
このような状況では、一度立ち止まり、現在のアプローチを見直し、方法をずらしていくことも有効です。
他者からの客観的なアドバイスを求めることや、全く異なるアプローチを試みることも良いでしょう。
進展が見られない状況に固執するよりも、柔軟な思考で別の道を探索することも「あきらめ」の有効な方法なのです。
⑤他人に悪影響を与える場合
自分の目標や行動が他人に悪影響を及ぼしている場合、その行動を見直すことが必要です。
先ほど「人生において大切なのは好奇心である!」と書きましたが、同じくらい大切なのが「充実した人間関係」と言われています。
人間関係は幸福度に直結しますからね。
過度な競争心や自己中心的な行動が周囲の人々との関係を悪化させる場合、その先にあるのは望んだ未来ではないかもしれません。
目標が大きければ大きいほど他者の協力が必要になりますからね。
時に自分の行動が他人にどのような影響を与えているかを冷静に見つめ直し、必要な変更を加えることも大切なのです。
▼まとめ
本記事では、「前向きなあきらめポイント」を5つ紹介しました。
繰り返しになりますが、あきらめることは決して失敗ではありません。
むしろ賢明な選択である場合もあるのです。
大切なのは、あきらめるタイミングを見極めるための冷静な判断力です。
ぜひとも、「やり抜く力」と「あきらめる力」のバランスを取り、自分の人生をデザインしていきましょう。
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