「ホームスクーリング」を充実させるため、親が心がけるべきこととは。
一人一台のタブレット配付や、オンライン学習に向けた家庭での接続チェックが進むなど、公教育の大きな変化の波を感じているJUNです!
きっといつか「不登校」という言葉はなくなり、「学校へ通うかどうか。」という選択肢から考えることができる世の中がくるのではと本気で思っています。
本日は、そんな話題。
学びの1つの方法である「ホームスクーリング」についての記事です。きっとご家庭で学習を進めるときの先生は、親御さんになる場合が多いと思います。
我が家も家庭学習の際は、僕か妻が先生役をやっているのですが、だめだと思いながらついついやってしまうことがあるのです。
子どもの実力を十分に発揮するためには、やはり「親御さんの自制心も重要になってくるよ。」という内容の記事ですので、心して読んでくださいね!
▶親御さんによるフィードバックの価値とは。
僕がホームスクーリングの良さとして考えているのは、何と言っても、
「学習に対する充実したフィードバックを受けることができる。」
ことにあると思います。
やはり、教室に40人近い子どもがいると、全員に充実したフィードバックをすることは不可能です。しかも、フィードバックにはタイミングも大切です。子どもが努力した瞬間を見逃してしまうと、せっかくのフィードバックチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。しかし、ホームスクーリングのような基本1対1であれば、フィードバックを逃すことはないでしょう。
しかし、メリットだけではありません。フィードバックには負の側面、負のフィードバックもあるのです。それは、
「親御さんからのプレッシャー。」
です。
僕には痛いほど身に覚えがあり、いつも申し訳ないと思っているのですが、
「何でこんな問題も解けないの。」
という感情になってしまいがちという反省点があります。もちろん、期待の裏返しであり、知識量や経験の差からくる僕自身の思い上がりであることは、分かっているつもりです。しかし、つい「これは、解けるでしょう。」と思っている問題で間違えると、言葉にしないにしても、「残念な反応」をしてしまうこともあるでしょう。
そして、このような親御さんの反応は思った以上に子どもに影響を与えているということを覚えておかないといけません。
▶フィードバックによって左右されるもの。
さて、親御さんのフィードバックが子どもに対してどのような影響を与えるのかを書いていきますね。
ここで、おもしろい実験を紹介します。カリフォルニア工科大学の研究チームは、学生を研究室に招き、IQテストを受けてもらいました。しかし、実験は1度のテストでは終わりませんでした。
数週間後に再びテストを受けてもらったのです。しかし、ここでちょっとした試練がありました。
「学生たちは、自分のランクが公開された状態でテストを受けることになった。」
というのです。どういうことかというと、
「テストによって競争心を煽られたり、結果によっては社会的屈辱を与えられるかもしれないというプレッシャーをかけられた。」
のです。
プレッシャーをかけられた結果、どうなったと思いますか。それは、残念な結果となりました。
「前回のテストよりも点数が急激に下がってしまった。」
ということなのです。この実験から言えることは、
「学習場面で、必要以上のプレッシャーが与えられると、本来持ち合わせている実力を出し切れない。」
ということが言えるのです。この結果を知った時、我が子の顔が目に浮かび、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
例えば、
「間違えてしまった子どもに対して、『こんな簡単な問題。』とか、『どうして間違えたの。』とか、『この前も同じところで間違えたよ。』とか、『次は、絶対に正解するように。』という言葉がけや態度をとることにより、正答率をさげる手助けをしてしまった。」
ということが言えるのです。何という残酷な結果でしょう。間違えを指摘することにより、次の問題も間違える確率を高めるという負のループを僕が創り出してしまっていたのです。
やはり、学習環境は大切です。「どんな状況になっても前向きに教えてくれる。」という親御さんが醸し出す安心感は、子どもが持ち合わせている実力を存分に発揮してくれることでしょう。
▶まとめ。
本記事では、「子どもの実力は、親御さんの自制心によって左右される!」という内容をまとめました。
つい、「できてほしい。」という願いから強めにあたってしまうこともあるでしょう。目標を高めに設定してしまうこともあるかもしれません。しかし、人生の先輩である親御さんが、どっしりと懐深く構えることにより、子どもの学習効果を高めることができるのです。
ぜひとも、明日からは、「何が起きても受け止めてやるぜ。」と大人の余裕を示していきましょう!!