恐るべき『自然』の力~ストレスを減少し能力を開放する~
自然の中で過ごす時間は、単なるリラックスや気分転換以上の効果をもたらします。
特に、日常生活で悩みや問題に直面しているのであれば、思い切って自然の中でゆったりと過ごしてみるのもよいかもしれません。
本記事では、「自然体験が問題解決能力を向上させるよ!」という内容をまとめました。
ぜひとも、効果的に自然の力を取り入れてパフォーマンスを上げてくださいね。
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▼自然がもたらすパフォーマンス向上効果
では、早速自然の力がどのようなメリットがあるのかをみていきましょう。
1. 大局的視点の獲得
大局的視点というのは、ざっくりいうと「よりひろい視点で物事を見る」ということ。
思い悩む時って、その問題に近付きすぎてしまうのですよね。
ちょっと客観的に考えることで、解決方法を見出したり、ましてや「そんな思い悩むほどのことじゃないじゃん!」と気付いたりすることができる。
しかし、言うは易しで、問題の真っ只中にいる時は、そんな広い視点をもつなんて対応ができないのです。
だからこそ、自然の力を使おうじゃないかと。
具体的に、自然の力を利用メリットがこちら。
・自然の壮大さとの対比
広大な自然の中に身を置くことで、個人の問題が小さく感じられることがあります。
悶々とした気持ちで旅行へ出かけ、山々や海原を眺めていたら「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう…」と感じ、すっきりして帰宅するなんて少なくありません。
これこそ、自然がもつ偉大な効果ですよね。
・時間スケールの再認識
また、自然から受ける畏怖の念によって時間間隔が歪むなんてこともありますよ。
樹齢何百年という木々や、壮大な地層が膨大な時間をかけて積み重なっていった経緯に思いを馳せると、私たち人間が生きる時間がほんの一瞬であるという気持ちになるでしょう。
すると、短期的な問題と長期的な目標のバランスについて今までに感じていなかった視点で考え直すきっかけとなることがあります。
一瞬という限られた時間の中でできることに改めて目が向いたり、良い意味で諦めがつくなんて効果があるかもしれません。
2. 創造的思考の促進
創造力を掻き立ててくれるというのも自然の力。
例えば、
・自然の多様性から得られるインスピレーション
生態系の複雑さや生物の適応戦略に触れることで、新しいアイデアや解決策のヒントを得られることがあります。
新幹線の先端がカワセミからインスピレーションを受けているように、自然の中には、人間界でも応用できるアイデアに溢れているのです。
会議室で缶詰になって長時間思い悩んでいても、自然界からの啓示を得られることはないでしょう。
思い切って自然の中に身を浸してみることも必要かもしれません。
・デフォルトモードネットワークの活性化
自然の中でのんびり過ごすことで、脳のデフォルトモードネットワーク(創造性や自己内省に関与する脳領域のネットワーク)が活性化され、新しい発想が生まれやすくなります。
デフォルトモードネットワークというのは、いわゆるぼ〜っとする時間による脳の使われ方のことを言います。
自然の中に身を置き、何も考えることなくぼ〜っとすることで、素晴らしいアイデアがひらめくかもしれません。
詳しくは、こちら👇
3.自分への気付きの促進
自分自身と向き合うためにも自然は力を貸してくれます。
忙しい毎日に埋もれていると、「自分らしさ」なんて考える暇ありませんよね。
そんな毎日は、ある意味充実しているとも言えますが、自分の人生を充実させたい!と思うのであれば、自分と向き合うことは必須。
だからこそ、自然の中に身を置き、「自分」について考える時間と環境を整えてあげることが、未来の自分を築くきっかけとなるのです。
例えば、こんな取り組みがおすすめ。
・静寂の中での自己対話
自然の静けさの中で、自分の内なる声に耳を傾ける時間が得られます。
これにより、社会的騒音を纏っていると、「頑張って追いかけている目標が、実は自分らしくない」なんてこともある。
だからこそ、自分にとって本当に重要なことは何かを再確認する機会って大切なのですよね。
詳しくは、こちら👇
4.ストレス軽減による思考の明晰化
自然の力として「ストレスの軽減」というのは、もはや説明するまでもないでしょう。
レジャーで敢えて自然の中に身を置くことを選択する人は、きっと、この効果をねらってのことと思います。
そんな素晴らしい効果についても、一応確認しておきましょう。
・ストレスホルモンの低下
自然環境での滞在によりコルチゾールなどのストレスホルモンレベルが低下することが知られています。
さらに、ストレス反応が低下することにより、それまでは答えを見出せなかった問題についてより明晰に考えることができるでしょう。
ストレスにまみれている人って、そのストレスから逃れるために焦って判断し、結局後悔につながってしまうなんて残念あるあるがあるのです。
転職した人が、異動した職場でも同じようなストレスを被るなんてのは、聞いたことがあるでしょう。
そもそも、転職をしようと決断し、次の職場を決めるという工程において、ストレスがかかっているために、客観的な判断ができなかったのが、原因の一つ。
重大な決断をする際も、敢えて自然の中に身を置き、喧騒から離れて再考してみるのをおすすめします。
・注意力の回復
ストレスによる判断力の欠如と同じように、集中力や注意力も自然のパワーで回復することができます。
現代の人間にとって最も失われている力が「注意力」ですからね。
テクノロジーの進化によって、超絶便利になった反面、心からリラックスすることが難しくなってしまいました。
つながりやすくなった社会は、無意識のうちに私たちの注意力を奪ってしまうのです。
だからこそ、自然の中に身を置いて心からのリラックスしたいのであれば、連絡手段を一時的に遮断するのがおすすめ。
「連絡がくるかもしれないから…」と、頭の隅で考えながら過ごすことは、回復の妨げになることは間違いありませんからね。
5.感覚の覚醒
外部からの連絡を遮断し、真剣に自分と向き合う覚悟ができたのであれば、きっと普段は気にならないような「感覚」が戻ってくるのが感じられるはずです。
例えば、こんな感じ。
・五感の活性化
自然の中では、普段あまり使わない感覚が刺激されます。
水や風の音が心地よく感じられたり、葉っぱや土のにおいに気づいたりなど、忙しい毎日では絶対に気付くことがなかった感覚が生まれる可能性が高まります。
このような五感の活性化が創造力の高まりにも通じ、問題解決に新たな一手を見出すことができるのです。
・直感的思考の強化
自然の中に身を置くことで、新たな問題解決策が出るなんてことを書いてきましたが、直感が磨かれることも忘れてはいけません。
この記事にも書きましたが、
直感というのは、それまでに積み重ねた経験から生まれます。
しかし、忙しい毎日に身を浸していると、折角積み上げてきた直感が、埋もれたまま開花しない場合があるのです。
だからこそ、自然のパワーをもらって心を解き放つことで、あなたの経験たちが科学反応を起こし、直感として思いもよらないアイデアとなって降ってくるかもしれません。
実践のためのヒント
ここまで自然から得られるメリットを5つ書いてきましたが、ひらめいたアイデアや問題決法を実践につなげるためのヒントも紹介します。
そんなヒントがこちら。
1.考えたい「問題」をもっていく
明確な問題や悩みがあるのであれば、その解決を目的として、自然の中に出かける前に具体的に設定しておきましょう。
2.マインドフルネスの実践:
繰り返しになりますが、自然の中で普段通りの忙しい思考に追われていては話になりません。
予想される連絡手段から離れ、じっくりと静寂の時間を取ったり、自然と戯れたりする活動に集中できるような環境設定にすることで、「自然と自分」に意識を集中できるようにしましょう。
3.アイデアの記録
ひらめきや新しい視点が得られたら、すぐにメモを取るのがおすすめ。
書き出して見ることでより脳が活性化し、直感から具体的なアイデアに広がっていくかもしれませんからね。
4.定期的な自然との触れ合い
一応の確認ですが、自然との触れ合いが一回だけで良いとは限りません。
いくら自然の中に身を置いたとしても、再び、喧騒の中に戻らなくてはならないでしょう。
そして、そんな毎日から再びストレスを抱えるかもしれません。
だからこそ、自分なりの自然との触れ合うタイミングをルーティンとすることにより、定期的に自然の中で時間を過ごす機会を作りましょう。
ちなみに、休日の過ごし方が次の週のパフォーマンスに影響するなんてことも実験で確認されています。
ぜひとも、成果を上げたいのであれば、週末に豊かな自然との関り方を忘れないでくださいね。
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5.振り返りの時間
自然体験の後、得られた洞察や新しい視点について振り返る時間を設けます。
人間が喜びを感じる時って、「成長した!」と実感できた時なのですよね。
どれだけ努力していても、成長が感じられないと継続は辛いもの。
だからこそ、他者から褒められなかったとしても自分だけは、自分を認めてあげたいじゃないですか。
しかし、目的がなければ方向性が定まらない。
方向性がなければ、日々の努力の仕方だって分からないのです。
そんな暗闇に迷い込まないためにも、自然に触れる時間の中で自分の頑張りや成長を振り返ってみてください。
その「振り返り」が、次なる目標につながるはずです。
▼まとめ
本記事では、「自然との触れ合いが本来の力を発揮するきっかけを作るよ」という内容をまとめました。
ぜひとも、知識だけでなく、実践までつなげてみてくださいね。
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