【メンバーシップ】結局、友情って何なのか?
友情の質をめちゃくちゃざっくりとに判断すると、「必要なときにそばにいてくれるか」であると複数の研究で報告されています。
この判断基準は分かりやすいですよね。
ただ、注意しなければならないのは、「相手が何をしてくれるか?」という視点で友情を判断すること。「行動」に注目しすぎると友情を見誤ってしまいます。
友情の判断基準を「行動」とすると、”より刺激的な手助け”をしてくれた人が上位にくるという結果になります。すると、友情関係が取引関係にすり替わり、”ただそばにいてくれる”という最高のサポートの価値に気づけなくなってしまうかもしれません。
個人的な例で恐縮ですが、僕という人間は、本さえ読む時間があればほとんど欲しいものがない無趣味人間。感情を直接ぶつけるような人間関係からは一歩引いた立ち位置にいるため、悩みを相談するなんてことなかなかできません。
しかし、そんな僕だからこそ、弱った時に”ただただそばにいてくれる”という存在は、人生をかけてお礼を伝えるべき大切な存在だと思えるのです。
冷静になって考えてみれば納得していただけると思うのですが、この世で命と同じくらい大切なのは時間じゃないですか?
ということは、「ただそばにいる」というのは、自分の命を削って相手に寄り添っているというめちゃくちゃ価値のある相手への貢献なのです。
そのように考えると、高価なプレゼントとか気分転換の小旅行も嬉しいですが、「いざ!というときにそばにいる」というのは、人間関係を充実させる最高に贅沢な方法なのです。
▼最高の友達とは「もう一人の自分」
ずっと前にこんな記事を書きました。
「友達関係には、人数的な限界があるよ」という内容です。だから、新たに気の合う人が現れて友情関係を深めていくと、最近疎遠になっていた友達との距離間が離れていくのです。
これは、残酷とか薄情とかそういう問題ではなく、物理的に時間を割けないという理由が大きい。
だれしも24時間勝負をしている訳で、一人に時間を割くと、他の人には時間をかけられないのは仕方がない。だからこそ、自分と一緒にいてくれる人というは、それだけで自分に対してコストを払ってくれている。
ただ、一緒にいてくれる友達に「コストをありがとう。」なんていうことはおすすめしません。意識の中だけにとどめておきましょう。
そんな人間関係を構築していく僕たちですが、めちゃくちゃ親密な関係になると不思議な現象にとらわれます。それが、「相手と一緒になってしまう」という状態。
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