目標を貼り出すことは、本当に効果的なのか
「夢は大いに語った方がいい!」とか「目標は貼り出した方がいい!」なんて聞いたことありますよね。
疑い深さに関しては負ける気がしない僕ですから、半信半疑であったものの、どうやら意味があるっぽいのです。
本記事では、効果的な理由について書いていきますので、何かしら叶えたい目標がある方は、このまま読み進めてくださいね。
▼目標を貼り出す本当の価値とは
最初にお断りしておきますが、「壁に目標を貼れば叶う」ってもんでもありません。
輝かしい栄光の裏側には、間違いなく努力がある。
努力なくして成長しませんからね。
ただ、そんな努力の継続こそ、僕たちにとって最大の難関なのではないでしょうか。
実は、目標を貼り出すことの効果は、この「努力の継続」に一役買ってくれる。
心理学者であり情報科学者でもあるグロリア・マークさんは、仕事における「終わり方」と「始め方」について実験をしました。
#ATTENTION SPAN
被験者に対して、仕事が終わる時、
というような質問をしました。
翌日、同じ被験者が仕事を始める際、
というように質問をしたのです。
要するに、仕事の「終わり」と「始め」が連続するように質問をしたということ。
その結果、「仕事の生産性が上がった!」というから納得ですよね。
この実験が示すように、僕たちが目標を達成を本気でねらうのであれば、目標達成の軸となる部分をブラさずに意識し続ける必要がある。
しかし、ちょっとした刺激ですぐに目標を見失ってしまうのが人間です。
だからこそ、定期的に目標を確認できるよう壁に貼り出すような工夫が役立つのですね。
▼主体性を引き出す4つのポイント
ここまで目標を達成したいのなら、ちょくちょく確認することが大切だよという内容を書いてきましたが、目標を決める際、絶対に守らないといけないルールがあります。
それが、「自分がやりたいと思っているか?」ということ。
分かりますよ。
「やりたいことが見つからないんだよね…」という人もいるでしょう。
そんな人も最初は、「やらされていること」でもいいのです。
その「やらされていること」の中に、何かしら楽し気なことがあれば、もしかしたらそれがあなたの「やりたいこと」につながるかもしれません。
もちろん、全員が目標をもって生活する必要もないでしょう。
最終的には、自分の人生に満足できればそれが最高なのですから。
ただ、目標をもって生活したいのであれば、次の4つのポイント、
これらが、とっても参考になります。
これは、20世紀を代表する社会学者であるロバート・バンデューラさんが提唱したもの。
バンデューラさんは、「主体性があれば、この複雑怪奇な世界の中で、自分の望むような人生を生きることができる!」と主張したのです。
そんな「主体性をもった人生」を実現するためにも、この4つのポイントを意識して生活してみましょう。
まずは、①の意図性。
これは、簡単に言うと「自分で選びなさい」ということ。
限られた時間の中で、「何に手をつけるのか?」に意識を向けましょう。
そして、②事前の考慮に移ります。
事前の考慮というのは、「あなたが手をつけたことは、この先のあなたにどのような影響を与えるか?」を意識してみること。
例えば、①で「計画書を書く」と「SNSチェック」が思いついたとしましょう。
あなたは迷います。
「う~ん。計画書は書かないといけない。でもSNSも気になる…」
人間の特徴として、計画書を書くような創造性が試される行動は、認知的な負荷が大きく、先延ばししやすい仕事の一つ。
それに比べて、SNSは手軽に触れて引きが強い。
どうしても意識が引っ張られてしまう。
しかし、そんな時こそ②を使うのです。
「いいのか?お前のやりたいことは友達の楽し気な写真を見て『いいね』することじゃないだろう?」
と、自分にとって本当に必要なものを再確認しつつ、③の自制心を働かせるのです。
そんな一連の自分を振り返ることが④の内省と修正。
もしも「SNSが気になって計画書に集中できなかった」と自分自身の行動を振り返って感じたのなら、
「どうすれば、SNSを気にせずに集中できるだろうか?」
と、考えて自分の行動に修正を加えていくのです。
この4つのポイントが意識され、呼吸するくらい自然になった時、きっとあなたの目標は、今よりも確実に近づいているでしょう。
▼まとめ
本記事では、「目標を達成したいのであれば、普段の生活で繰り返し意識できるように工夫しよう」という内容をまとめました。
バンデューラさんが教えてくれた4つのポイントは、人生におけるどのような場面でも使うことができ、自分自身の成長につながります。
叶えたい目標があるのであれば、ぜひとも壁に貼り出しましょう。
そして、1日の「終わり」と「始め」に、自分自身へ問いかけてから行動を始めてみてくださいね。