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【子ども理解】子どもの「みとり」が親と教師の間で食い違う理由。
子どもの「みとり」に認定試験があるのなら、「初段位まではいけるのでは!」と思っているJUNです!
もともと、人間関係に臆病なところがありまして、そんな性格が子どもの「みとり」に功を奏していると自負しております。
本日は、そんな話題。
過去に、「子育てと友達関係は関係ないよ!」という話題を書きました。
本記事では、その内容をより深堀りしていこうと思います。学校の先生に子どもの様子を聞いて、「それは、誰のことを言っているの?」と思わないための心構えとして参考にしてくださいね!
▶それは、「二重人格」ではありません。
自分でも周囲の人でも良いので、誰かを思い浮かべながら読んでくださいね。例えば、
「あの人って、○○なところあるよね。」
みたいな会話って聞いたことありませんか。
僕が過去に担当させてもらった学級に、「やんちゃ」で有名な坊主がいました。ある先生に、「ちょっとJUN先生!早く来て!」と呼ばれ、「何をやらかしたんだ!」と身構えながらダッシュで行くと、その先生は外で遊んでいるやんちゃ坊主を指さして言いました。
「見てみて! 彼もあんなに優しいところがあるんだね!」
と。
指先の方向を確認すると、いつもはあんなにはちゃめちゃな坊主が、低学年の子どもたちを引き連れて楽しそうに遊んでいるのです。
こんなことってありますよね? みんなから認知されている性格とは、違った一面を見せるようなこと。いわゆる「ギャップ」とでも言うのでしょうか。しかし、これは人間として当然のことなのです。
その理由について説明していきますね。
心理学者のウィリアム・ジェイムズは、
「心に抱く個人の数だけ社会的自我をもっている。」
と述べています。簡単に言うと、
「関係を築いた人間の数だけ『キャラクター』がある。」
ということです。
また、「#子育ての大誤解(上)」では、
「人の性格を決定づけるのは、その人自身ではなく状況である。」
というように記述されています。
これらから分かるように、親御さんや教師が子どもの性格に対していろいろ口を出してもあまり意味はありません。親や教師が望むように子どもの性格を変えることはできないのです。
▶親や教師にとって大切なこと。
ここまで「親御さんや教師は潔くあきらめなさい。」のような内容になっていますが、かといって何もしないほうが良いということではありません。
ここでポイントになるのは、
「環境。」
なのです! 先ほども書かせていただきましたが、子どもさんが「どのような環境にいるか。」「どのような友達に囲まれているか。」ということは、子どもさんの人格形成に大きく関わってきます。
極端な例ですが、小さい頃から本が大好きな子どもさんが、小学校で「読書するよりも外で遊んだほうが楽しいぜ!」という友達に囲まれるようになったら、もしかすると読書から遠ざかってしまうかもしれません。
このように、子どもにとって1日の大半を過ごす「学校」や放課後の「習い事」のような場所が提供する「環境」が非常に大切です。
とは言うものの、全て親御さんの思い通りの環境を選択できるとは限りません。だからこそ、コントロールできる範囲の子どもの環境にアンテナ高く見守ってあげましょう。
「持ち前の『好奇心』をもっと伸ばしてほしい。」と親子共に願うのであれば、「理科の実験教室」や「プログラミング教室」などなど、子どもの「好き」を伸ばすことができる環境を提供してあがることが、子どもにとって自分の「良さ」を伸ばしていくことにつながるのです! ちなみに、親御さんの意見メインで子どもが望んでいない環境の提供はマイナス要因になりかねませんのでご注意を!
▶まとめ。
本記事では、「子どもは、多様な顔をもっている!」という内容をまとめました。
だからこそ、「うちの子は〇〇のような性格」という決めつけはよくないですね。僕も調子にのって「みとり初段です」なんて言ったのですが、そういう過信が、子どものキャラクター決めつけにつながるのです。自分、調子にのってました。すみません。
これまた自分の担当させてもらった子どもさんの話ですが、学校では静かに黙々と取り組むタイプのお子さんだったのですが、親御さんに聞くと、
「塾では、先頭に立って授業を引っ張っていくタイプなんです!」
と言われたとき、衝撃を受けました。
学校でも学習の定着度は素晴らしかったのですが、挙手して発言する映像が思い浮かばないほど大人しかったので。
次の日に、本人との世間話でその話題に触れると、
「先生。僕って塾では意外と友達多いんです。」
と、言われてしまいました。知らず知らずに決めつけていたキャラクターを見破られてしまったような気がして申し訳ないと思ったのを覚えています。
しかし、よく考えてみると希望がもてる情報でもあります。現状の自分に何らかの不満があるのであれば、
「その環境を変えることで、自分を変えられる!」
ということですからね! 「なりたい自分」があるのであれば、それが叶いそうな環境に身を置くことができるよう大人の実力を十分に発揮して手助けしてあげてくださいね!!
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