【学校】保護者説明会~「確かな学力」とは~
「自己紹介」を考え始めたら抜け出せなくなったJUNです!
明日は、いよいよ始業式! 新しい学級のスタートです!
「短い時間を何とかして楽しくしたい!」と自己紹介を考え始めたら一人で楽しくなって記事の更新が遅れてしまいました。
ということで、本日は一風変わったものを。
どの学校でも行われるであろう「学校説明会」。それぞれの学校で、「学校をどのように運営していくのか。」という方針や、「子どもたちにどのような力をつけていきたいのか。」という理念のようなものを保護者の方々に説明をする機会です。
僕も一応学校職員として、「学力」とか「研究」とか、そんな部類を任せていただいたので、原稿をnoteでつくってみました。
なんと、その原稿を記事にしてしまおうというこの発想。我ながら最高です! 決して手抜きなんてことはありません。むしろ、いつものnote記事と同じくらい考えに考え抜いております。
それでは、気が向きましたら保護者の気持ちになって読んでみてください!!
▶確かな学力とは。
「確かな学力」とは、何でしょうか。
このままでは、話しが難しくなりそうなので、具体の場面に落としてみましょう。
確かな学力とは、「テストで100点を取る」ことでしょうか。
もちろん、100点をとるにはこしたことはありません。
しかし、100点を取るのは、何のためなのでしょう。
子どもたちを取り巻く社会は、僕らが子どもの頃とは、構造が大きく変わってしまいました。「まさか、そんな仕事が!」と驚くような職業が生まれたり、ひと昔前では「無理だよ。」と言われそうな働き方で生活を営んでいる人が出てきています。
ということは、僕がたち頑なに信じていたことが「正解」だとは言えなくなっているということであり、「100点をとる」ことだけが、子どもたちの獲得すべき能力ではなくなっているとも言えます。
「これこそ将来に役立つ力だ!」と明確に断言しずらくなった世の中で確実に大切だと言い切れるのは、
「学ぶ楽しさを知る。」
ということでしょう。
先ほども問いかけさせていただきましたが、100点を取ったところで勉強は終わりではありません。
むしろ、「100点を取るため」に勉強をしていると、100点を取ったところで学びが切れてしまうかもしれません。
もしかすると、「100点を取った」という現実に安心して、そこから何も発展させないまま、折角獲得した知識や技能を忘れていってしまうかもしれません。
「今日得た知識が、明日になったら忘れている。」というのは、「確かな学力」とはいいがたいでしょう。
では、学力とは何なのか。
その答えをもっていない僕たちが1つ手立てになるのは、先人たちの取り組みです。
超絶有名な発明家であるエジソンは、
「これ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで行きついたところからこそ勝負である。」
と、言っています。
社会の構造を大きく変えたスティーブ・ジョブズは、
「旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているかが大事なんだ。」
と、言っています。
世界的ヒーローとなったイチローは、
「『成績が出ているから今の自分でいい。』と思ってしまったら今の自分はない。」
と、言っています。
彼ら「成功者」と呼んでも申し分ない人たちに共通するのは、
「学ぶことを楽しみ、そして継続している。」
ということなのです。
「100点を取る」ために勉強をするのではなく、純粋に「新しい知識を獲得したい。」という意識から勉強に臨むという姿は、「確かな学力」につながる姿を具現化しています。
「100点」という「ご褒美」で満足するのではなく、次のゴール、もう少し具体的に言えば、
「100点を取る過程で学習したことから、さらに知識を広げ、深めていこうとする姿。」
こそ、「確かな学力」につながる姿であり、我が校が目指す子どもの姿なのです。
このような姿を実現するために「学校」が提供できることが2つあります。
1つ目は、
「自ら学び続ける術を知る。」
ことだと考えています。
「漢字テストで50問全て書ける。」とか、「計算が正確にできる。」こともとても大切なのですが、もっと大切なことは、
「50個の漢字を書けるようにするためには、どうすればいいか。」
「計算を正確に解くためには、どのように勉強をすればいいのか。」
について、
「最初は、教師と共に考えて実践し、振り返ってさらに実践する。」
姿を目指しています。さらに高学年では、
「自分を認め、自分に合った学び方を知る。」
という姿を目指しています。
そして、2つ目に、
「安心して自己表現できる場の提供。」
を目指します。
「自分の意見が認められる環境。」
「考え方の『違い』を1つの意見として受容できる環境。」
「考え方の『違い』からより良い答えを追求していこうとする環境。」
私たちの学校は、このように「安心して意見を表現できる場。」づくりを目指しています。
加えて、「思わずかかわりたくなる学習の提供」も目指しています。
昨年度から校内で、「生活科・総合的な学習の時間」を重点的な研究科目として据え、教科学習で培った知識・技能を活用しながら取り組んでいます。
当然ながら、教科によって子どもたちは得意・不得意を感じる心をもっています。もちろん、苦手なことを満足するまで補うことも大切なのですが、子どもたち自身が「自分の強み」を生かしていくという方法も素晴らしいと感じています。
生活科・総合的な学習の時間は、教科特性にかかわらず、「『自分の得意』を取り入れて自己表現できる場づくり」が多様なところに価値があります。
「確かな学力」を「自ら学びに継続して向かう態度」から得られるものであると捉え、学校が「子どもの学びに適した環境づくり」に励むことにより、「確かな学力」を獲得できるよう職員一同努めてまいります。
どうぞ、よろしくお願いします。