「悲しみ」に隠された役割とは
「適度なストレスが達成感につながる」
「制限があるから新しいアイデアが出る」
このように、ネガティブにはプラスの側面もあるのです。
逆に、全くストレスがなく、不安や心配もない状態に身を置くと、その状態が次のストレスになり、刺激を求め始めるなんてことになる。
人生ってのは、つくづくぼくたちを退屈させてはくれません。
ただ、ネガティブに思えることにも大切な役割があると意識することで、何も知らずに苦しむよりも若干前向きになれるでしょう。
本記事では、ネガティブの代表選手である「悲しみ」を取り上げます。
なるべく避けて通りたい「悲しい」という感情。
もちろん、この感情にも人間として欠かすことのできない大切な役割があるのです。
ぜひとも、読んでみてくださいね。
▼人間関係を築くために必要不可欠な「悲しみ」という感情
人間の基本的な構造は、狩猟採集生活をしていた約1万年前からほぼほぼ変わっていないと言われています。
ヘビやクモが怖いのも、クラスの中にいるADHDも、そしてもちろん、ネガティブな思考に囚われるのも乱暴に言えば「生きる術」と言える。
「じゃあ、悲しいという感情にはどのようなメリットがあるの?」という疑問を深掘っていきましょう。
その前に、あなたが悲しみに暮れた時、どのような行動を取るのか考えてみてください。
「悲しみになんて屈しないわ!」という鉄のハートをおもちの方は、悲しんでいる人を目にした時、どのような行動をしたいと思うか想像してみましょう。
きっと、そこに答えがあるはずです。
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さて、存分に想像していただけたでしょうか。
もちろん、人それぞれ「悲しみ」に対する行動は違って当たり前。
正解なんてありませんから悪しからず。
さて、あなたはどのような行動を取ったでしょうか。
きっと、多くの人は、悲しい気持ちになると、
のではないでしょうか。
逆に、悲しんでいる人を見ると、
みたいな感情が湧き上がってくるのでは?
実はこの感情こそ、ぼくたちが先祖代々受け継いできた「思いやり」の心なのです。
ぼくたちは、テレビのニュースで放送されるいたましい事件に心を痛めたり、人づてに聞いた理不尽に怒ったりします。
本来、この世で一番大切なのは「自分自身」であるにもかかわらず、他人に対して感情を動かすことができる。
その中でも「思いやり」というのは、「悲しみ」があるからこそ他者と共有できるものなのです。
そして、「思いやり」というのは、人間関係を築くための最優先スキル。
よりよい人間関係って、自分が相手のことを大切に思っていることはもちろんのこと、相手も自分を大切に思っているからこそ成立しますよね。
では、「大切に思っている」という気持ちをどのように伝えます?
そこは、「相手を思いやる」という行動、まさに「思いやり」の力ではないでしょうか。
そして、その「思いやり」の力というのは、「悲しみ」という感情とセットで訪れる。
自分が悲しんでいる時に寄り添ってくれた人のことを「思いやりのある人」と表現しますよね。
このように、「思いやり」を軸に人間関係を築いていくには、「悲しみ」という感情が必要不可欠なのです。
▼まとめ
本記事では、「よりよい人間関係は『悲しみ』から生まれる」という内容をまとめました。
このような知識があれば、避けて通りたい「悲しみ」という感情も、ちょっとだけプラスで考えられますよね。
ぜひとも、悲しんでいるお子様にも「思いやり」を発揮して寄り添いつつ、「悲しいという感情はとっても大切なんだよ!」と教えてあげてくださいね!