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学習効果を高める人間関係~情熱を伝える5つの方法~
noteを始めたきっかけが、「科学的に正しい勉強法で教えたい!」というニーズだったことをすっかり忘れていたJUNです。
本記事は、初心に戻って勉強関係の記事。
「先生に大切なのは情熱だ!」なんて言われることがあるのですが、僕のようにひねくれ先生は、「情熱ってなんやねん?」と思ってしまいがち。
ということで、「先生のどのような言動や行動が情熱なのか?」さらには、「なぜ、先生の情熱が子どもたちの学習効果アップにつながるのか?」という自分の疑問に答えてみました。
もちろん、先生だけでなく、親子間でも使える情報ですので、ぜひとも読んでみてくださいね。
▼学習効果を高める先生の情熱行動とは
「情熱」の難しさは、目に見えないところ
さらに、「教育」というカテゴリになると、「個性がある」という視点がさらに問題を複雑にします。
外国語の成績を調べた研究では、「日本の学校のような文法重視の教え方だと、結局、言語処理能力が高い子どもの方が成績がよくなる」ということが分かっています。
何が言いたいかって、「学び方は人それぞれ」ということ。
だからこそ、同じ学習でも、「書いて学ぶ」も「会話をして学ぶ」も「動画で学ぶ」もありにして、自分に合った学び方を選択する必要があるのですよね。
もっと言えば、「自分に合った学び方を知る」必要があって、それを教えてくれる場所が学校であれば良いのですが。
若干ぼやいたところで、ここからが本題。
教師の情熱行動が子どもたちの学習効果に与えるプラスの影響を5つ紹介します。
①熱心に説明する姿
授業中の先生の態度は、生徒の学習意欲に直接影響します。
だからこそ、熱心さという視点は大切なのですが、単に大きい声で説明すれば良いってもんでもない。
身振り手振りを交えた説明や、声の抑揚を効果的に使うことで、重要なポイントを強調し、子どもの注意を引きつけることができます。
例えば、歴史の授業で重要な出来事を説明する際、その場面を再現するように身振り手振りを交えれば、子どもの記憶に残りやすくなります。
また、数学の授業で公式を説明する時、声の調子を変えて重要な部分を強調すれば、子どもは自然とその部分に注目するでしょう。
ただ、先生の情熱とは裏腹に、講義型の授業での学習定着率はめちゃくちゃ低いことが分かっていますから、永遠に続く説明は、いくら情熱的であっても成果にはつながらないでしょう。
自分の説明に酔いすぎないよう注意が必要ですね。
②肯定的な子どもとの関わり
先生と子どもの関係性が良いと学習効果が上がるというのは広く知られていますよね。
そんな関係性は、一朝一夕で築かれるものではないでしょう。
初対面の第一印象から始まり、日々の関わりの中で育まれていきます。
では、より良い関係性を築くためにできることですが、こんな感じ。
・明るく、笑顔。
・質問したことを褒め、丁寧に答える
・「君ならできる!」「一緒に頑張ろう!」など、励ましの言葉をかける
・失敗しても「次は上手くいくよ」と前向きに導く
・子どもの意見を積極的に取り上げる
ちなみに、「個別に関わりをもつ」ということも意外と大切。
「褒める」という対応も、「集団に対して」と「個人に対して」では、効果が違ってきますからね。
③ チャレンジ精神
基本的に学習というのはめんどくさいですし、我慢を要します。
もちろん、「勉強最高!」という子どもであれば、放っておいても実力を伸ばしていくのですが、時に先生からの投げかけで興味引き、学びを促すことは必要でしょう。
そんな手立ては、教師が学びを創ろうとする情熱行動、そう、チャレンジ精神が必要なるのです。
例えば、こんな感じ。
・実験や体験学習を取り入れる
・生徒の興味や日常生活に関連したもの使う
・最新のニュースや話題を授業に取り入れる
子どもたちの中で人気教科の理科は、「実験ができるから」というのが鉄板の理由。
体育が人気なのも、「実際に体を動かせるから」にほかなりません。
もちろん、席に座って取り組む教科も、取り上げる話題や目的意識を工夫することで辛く厳しいイメージの学習を楽しいものに変えることができるでしょう。
ただ、ご想像の通り、時間と労力が必要です。
しかし、時間と労力を注ぐ情熱は、僕たちを裏切りません。
職業の満足度について調べた調査では、「どれだけ情熱を注いでいるかという指標によって仕事の満足度が影響を受ける」ことが分かっています。
学習でも仕事でも、「めんどうだなぁ。」という気持ちをもちつつ、それでも自分の時間を投入して創意工夫する情熱に勝るものはないのです。
④授業外サポート
学習は授業時間内だけで完結するものではありません。
授業外でのサポートも、学習効果を上げる重要な要素です。
何事もそうなのですが、「楽しい」と感じることって「うまくできる」という自信が必要になります。
「勉強が楽しい!」と感じる人は、テストの点数は高めでしょうし、「体育が楽しい!」と感じる人は、足の速い子どもでしょう。
要するに、自分から進んで学習するような子どもを目指すのであれば、「できた!」という経験を積ませてあげる必要があるのです。
そんな事情と教師の情熱を掛け合わせるのであれば、
・休み時間のような授業時間外でも質問に答える
・「できた!」まで付き合う
という行動は、情熱を伝えることができますよね。
子どもたちの学習効率を上げたければ、全体指導一辺倒では難しいのです。
ある研究では、メインの先生と、学習サポートをする学生さんという二人態勢で行うと、学習効果が爆上がりしたなんて報告があります。
ぜひぜひ、日本でも普通になってほしいものです。
⑤ 学び続ける姿勢
最後に、先生自身が学習への情熱を示すこと、学び続ける姿勢を示すことも重要です。
「子どもに読書習慣をつけさせたい!」と願うのであれば、「親御さんが楽しそうに読書する姿を見せればいい」なんて言われている通り。
「いつも通り」で行う授業ばかりではなく、先生自身が最近おもしろいと思う話題を授業に入れ込んで展開するような場面があってもよいでしょう。
「先生も日々、新しいことを学んでいる」、「先生だって知らないことがたくさんある」という姿勢を共有することも効果的でしょう。
余談ですが、「子どもたちの間で流行っている文化を頭ごなしに否定する」なんて行動は、「私は変わりません!」という宣言と取られても仕方ない。
ある調査では、「人間の音楽に対する趣味・思考は10代後半に聞いていたもの」という報告がありますから、子どもたちの流行りを全面に取り入れることは難しいでしょう。
しかし、取り入れずとも、興味をもっていることを伝え、共有する時間は信頼関係につながります。
先生が柔軟な思考をもって学び続けていることを示すことで、子どもたちの学習効果も高めることができるのです。
▼まとめ
本記事では、「子どもの学習効果を上げる5つの方法」を紹介しました。
大切なのは、これらを形だけでなく、態度で示すこと。
言葉と行動が伴っていないのは、子どもたちに混乱を引き起こします。
ぜひとも、積極的に学びへの情熱を伝えていきましょう。
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