【学級経営】教師だからこそ使いこなしたい「パーソナル・コンストラクト」とは。
沸点が極端に低いJUNです。
言い方を変えれば、感情の起伏がないとも言えますが。
本日は、そんな話題。
教師というのは言うまでもなく、毎年30人単位で子どもたちと出会うことができます。そして、その子どもたちの特性をみとった上で学級経営方針や授業スタイルを選択していくのです。
皆さんもお気づきかと思いますが、子どもたちの特性を判断するのは、言わずもがな「教師」ですよね。そんな重要な役目である「教師」だからこそ、知っておきたい、そしてバイアスに囚われないよう使いこなしたい「パーソナル・コンストラクト」について話題とします。
もちろん、大人同士の関係性をより良くするためにも使えますので、ぜひとも読んでみてくださいね。
▶知らずに判断している「自分」。
まずは、「パーソナル・コンストラクト」から説明する必要があるでしょう。
もはや、聞いたことあるかたもちょっとだけお付き合いください。
「教師」という職業を例に考えてみましょう。
例えば、教師は毎年「学級運営方針」を考えます。簡単に言うと、「自分の学級をどのようにデザインしていくか。」という作戦のことです。
言うまでもなく、僕と、隣の先生、その隣の先生、そしてそのまた隣の先生と・・・。一人ひとりの先生が、「理想の学級像」は違ってくるのです。
何を当たり前なことを!と思うかもしれませんが、ここに「パーソナル・コンストラクト」がいかんなく発揮されているのです。どういうことかというと、
「人にはそれぞれ独自の判断基準がある。」
ということ。
深掘りしていくと、きっと僕の学級スタイルは、今までの一般的な「学級像」とは、大分離れたところにいます。しかし、僕は自他ともに認める変わり者なので、「離れたところにいる。」という認識はしたとしても、「自分の判断基準で『良い』と思っているから信じて進めている。」と思って自分の考えを貫いています。
#ちょっと不安はあるよ
#まだ残っている同調圧力
これは、「教師」界の「学級経営」の例ですが、もっと「人間単位」でいくと、
「人にはそれぞれ独自の評価基準があり、その基準に基づいて自分や他者を解釈している。」
と言えるのです。
またまた、「学級経営」に戻ってしまいますが、
「あの先生の学級スタイルには納得できない。」
とか、
「もっと〇〇した方がいいのに。」
という解釈になってしまうことがあるのです。
#僕が言われた訳じゃないよ
▶知っておきたい「自分」の「判断基準」。
さて、「パーソナル・コンストラクト」についてご理解いただいたことで、もっと使いこなしていきましょう。なぜ、こんなにも熱く書いているかというと、
「教師」こそ、「パーソナル・コンストラクト」の使い手にならないといけないと思うからです。
例えば、「宿題を忘れた。」という子どもさんがいたとしましょう。
ここで、どのような「パーソナル・コンストラクト」をもっているかによって対応法が変わってくるのです。
もしかすると、「何てやってこなかったの!」と叱る場合もあるでしょう。
もしかすると、「やってこなかった理由を教えて!」と話し合いにもちこもうとする場合もあるでしょう。
もしかすると、「明日までにやってきなさい。」と提案をして終わる場合もあるでしょう。
なぜ、このような対応の違いが出るかというと、全てその人がもつ「パーソナル・コンストラクト」の違いなのです。
叱った教師の場合は、「宿題はやってきて当然」と「自分が考えている」から、「やってこなかったという事実」を叱っているのでしょう。
話し合いにもちこんだ教師の場合は、「話し合いで解決することが最良」と「自分が考えている」から、子どもに問いかけたのでしょう。
明日までにやることを提案した教師の場合は、「宿題は事情があってできないこともある。」と「自分が考えた」から締め切りを延期したのでしょう。
お気づきでしょうか。ここで最も大切なのは、
「他者に対する接し方は、『自分自身はどう考えるか』ということに強い影響を受けている。」
のです!
冒頭の結論に戻りますが、
「自分の解釈に基づいて子どもに接している。」
と言えるのです。
しかし、難しいところは、
「自分の解釈と子どもの解釈が合わないときがある。」
というもの。
この「自分の判断基準」に子どもを当てはめて考えたときに、「すれ違い」が起きてしまうのです。
だからこそ、自分の「パーソナル・コンストラクト」について知っておくことが本当に大切。
「自分がどのような判断基準の持ち主なのか。」を理解したうえで、子どもたちをみると、きっと「子どもには子どもなりの理由があるんだな。」と豊かな想像ができ、「型にはまった支援」から抜け出すことができるのです!
▶まとめ。
本記事では、「自分の考え方の枠組みを知っておこう!」という内容をまとめました。
この「パーソナル・コンストラクト」の恐ろしいところは、「知らないうちに完成している。」というもの。もちろん、自分の働きかけによって変化することができますし、理解して使いこなすこともできます。
そして、使いこなすことができたときこそ、「本当に子どもに即した支援」が実現するのです。
子どもに接する前に、まずは自分の考え方について深く見つめてみてくださいね!!
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