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【学級経営】新しい出会いだからこそ使いこなしたい「ラベリング」とは。

あえて自分に対してネガティブな「ラベリング」をしているJUNです。

もちろん、「自分に自信がない」ことの表れであり、「すぐに調子に乗る」自分への戒めでもあります。

本日は、そんな「ラベリング」の話。

学校のように「集団生活」をする場では、次第に「キャラ」が生まれてくるものです。

もちろん、僕のように自分から意図的につくり出していく場合もありますが、多くの場合は、その人の個性を受けた周囲の人からの「ラベリング」によるでしょう。

実は、この「ラベリング」が、意外と大きな影響を与えることが分かっているのです。

集団を率いるリーダーであれば、もちろん、この「ラベリング」をよい方向へ使いたいですよね。

ぜひとも、続きを読んでいただき、「ラベリング」を使いこなしてくださいね。

▼思った以上に強力な「ラベリング」の力とは。

そういえば、まだ「ラベリングとは何ぞや?」という話に触れていませんでした。

「ラベリング」をざっくり説明するのであれば、「決めつけ」、「イメージづけ」と言えるでしょう。

「あなたって、〇〇なところあるよね!」

という周囲からの「決めつけ」が、実は、その人に対して絶大な影響を与えているのです。

では、周囲の「決めつけ」が、「なぜ、そこまで影響を与えるのか?」という疑問をはっきりとさせておきましょう。

その答えは、

「人間は、周囲のイメージに近づくように行動してしまう。」

という特性があるからです。

例えば、「仕事ができる人」という「ラベリング」をされた人は、

「自分は、仕事ができると思われているから頑張ろう。」

と、実力以上の力を出そうとする可能性が高いのです。

そのように頑張ってしまう理由を付け足すのであれば、

「『仕事ができる』と思われている『自分』と、自分で思い描いた『自分』に『ずれ』のある状態が気持ちわるい。」

と感じてしまうのが、僕たちだからです。

このような「認知的不協和」が起こらないよう、「仕事ができる」という「ラベリング」をされた人は、知らず知らずのうちに「仕事ができる」という「キャラ」に近づこうと努力してしまうのです。

▼「ラベリング」の上手な使い方とは。

ここまで「ラベリング」について基本的なことを書いてきましたが、ここからは応用編。

「自分の『学級経営』にどのように活かしていくか?」という視点で考えてみましょう。

考えてみましょうと言えど、超絶簡単です。

例えば、学級内に友達とトラブル起こしがちな「やんちゃ君」がいたとしましょう。

4月。新しいスタート。やんちゃ君に限らず、みんなが新しいスタートを切って「頑張ろう!」という意欲満々だと。

そんな、新しいスタートの時期にやんちゃ君に対して、

「頼りがいのある、ムードメーカー!」

という新しい「キャラ」を教師側から「ラベリング」するのです。

すると、今までは「やんちゃ」、「友達とトラブル」という「ラベリング」のもとに生活してきた「やんちゃ君」も新たな「キャラ」を獲得することになります。

新しい先生に「ラベリング」されたものですから、やんちゃ君は、「やんちゃ」という「キャラ」を捨て、新たなに「ムードメーカー」という「キャラ」を確立させようと努力する訳です。

そんな姿をさらに後押しするような「称賛」。

「さすが、〇〇くん!! みんなのためにありがとう!」
「〇〇くんが、声をかけてくれたから、みんな気付くことできたよ!」

というような「称賛」により、「キャラづけ」を強化していきましょう。

すると、周囲の目も少しずつ「ムードメーカー」として「元やんちゃ君」を見るようになり、自他ともに「ムードメーカーキャラ」を認め、確固たる「キャラ」として生きてくるのです。
#元ヤン

▼まとめ。

本記事では、「『ラベリング』を使いこなそう!」という内容をまとめました。

「やんちゃ君」が「元ヤン」になる過程を例にあげ、ポップに解説しましたが、「ラベリング」は、一歩間違えると一気に「負」の側面が出てくるという超絶危険なテクニックでもあります。

ぜひとも、「負」の面を発揮させないよう「学級」という集団のかじ取りをしていきましょう。

もしも、「負の面も知りたいぜ!」という好奇心旺盛な方は、このままお進みくださいませ。

▼サークル参加へのおさそい!

こんな「マニアック」な話から、「未来の教育」の話まで。共に、語り合いましょう。あなたのご参加を、お待ちしております(^^♪


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