🎮『人喰いの大鷲トリコ』は癒し

STORY

少年が目を覚ますと、見知らぬ洞窟だった。なぜこんなところにいるのか覚えていない。
隣には村で「人食い」と恐れられている大鷲トリコが傷ついて倒れていた。
最初は少年に敵意を向けていたトリコだったが、看病され餌をもらい、次第に懐いていく。
自分の村に帰るために旅立った少年の後を、トリコもついてくるのだった。

少年とトリコの異種族ハートフルゲーム

小さな少年と、大きな大鷲のトリコが、
２人（？）で協力し、助け合いながら道を切りひらいていくアクションパズルゲーム。

言ってしまえばICOとほぼ同じようなものなんですが、ICOの時は相方が少女だったのが、超大型の猫のような鷲に変わったことでまた新しい楽しみ方を色々提供してくれたって感じでした。

猫やモンスターを飼うゲームはそこそこあるけど、こんなに大きな生き物と
牧場で飼い殺しじゃなく、ただの乗り物でもなく、遺跡内を共に歩いて飛び回って…そんなこと今までできなかった。
翼が生えた大型の生き物にのって空を飛ぶなんてファンタジー作品んではよくあるシチュエーションだけど実際に経験することはできなかった。
でもこのゲームではそれが経験できる。このゲームは夢が詰まってる。

開発陣もどこに力をいれればいいのか解っているっていうか…
トリコの体は羽毛になっていて一枚一枚確認できるほど精巧に作られていたり、動作も動物みたいに自然なものが多くて欠伸をしたり勝手に遊び始めたり自由奔放。
指示になかなか従わないのも人間にはない、動物の良さがあって可愛げある。
トリコは「生きている」と感じさせてくれる。

そもそも大きな遺跡をゆったり歩気回れるのもまた一つの夢だと思うんですよね。
それはICOの時にすでに叶えてくれてたんだけど、改めて良い。
PS4でよかったと感じられたのが遠景です。
遠くに見える遺跡群はただの飾りじゃなくて、これから行くルートだったり過去に歩いた道だったり。
あそこ歩いたな～、ここ別のルートで通ったところじゃん！とか
山の頂上で登ってきた道を見渡すような…そういうのすごく好き…。

その遺跡を、これまた夢であるトリコと一緒に歩き回れる。
夢尽くしじゃないか！ファンタジー好きなら絶対やってるゲームなんじゃないかな！？

ストーリーや設定は、その点に比べれば「まともであればなんでもいいや」って感じだったんですけど、結構興味を惹かれる内容に仕上がっているというか。
白い塔の最下層の棺は何？トリコが今まで食べてきた樽は？
恐ろしい予測ができる部分もあって闇の深さを覗きたくなります。設定集があったら読みたい。

煩わしいボタン操作や面倒なルール細かいシステムなどはほとんどなく
簡単なボタンと直感で操作できるので現実に疲れてる社会人にもおすすめです( ˘ω˘ )

ラストは泣いてしまう。とても良いゲームでした。