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きのこを干す

わかっちゃいたけど、やっぱり暑い。2020夏。
連日35度越えてる。

畑にはトマトにきゅうり、ピーマン、なす、なす、なす。
ししとう、かぼちゃ、愛してスイカ、
オクラ、ズッキーニ、はまりますゴーヤ。
長い雨に耐え、強い日差しにも耐え、
ひとなっとる。
↑大きく育つ、って意味の恵那弁。


収穫しても食べ切れない食物は、冷蔵庫に頼るばかりでなく、お日さまのお力添えをいただいて干したりする。
ほどよく水分が抜けて、旨みがぎゅーっと凝縮される。
湿気が強くても、カラカラにならなくても、
夏のお日さまは、ええ塩梅をご存知だ。

肉厚の菌床しいたけを生産する『小いた園』は、中山道甚平坂を東に下ったところにある。
広重の版画の、あの景色が今もなお浮かぶ昔ながらの街道沿い。

以前はお茶も生産されていたようで、街道から奥に入った日当たりのよい場所には今もお茶畑が広がっている。

その傍らに、湿度と温度が管理されたハウスがあり、そのなかで年中菌床椎茸を生産している。

肉厚しいたけだけでなく、きくらげやヒラタケも生産出荷している。

国産の生きくらげ、地元で手に入るなんて贅沢。


この日は夏にして珍しい、ヒラタケ。
夏ヒラタケというらしい。
味に主張のないきのこ、個人的な感想、何に調理しても合う。

なので、お日さまに当たって、
もう少し主張強めに、旨み強めに変化。

干したきのこは、鍋に水と一緒にしばらく。
ちょいと形が戻ってきた頃に弱火にかけて、いつもの味噌汁に。きのこ出汁が完璧。なんですかね、生より旨みが強く感じる。
お日さま、ありがとうございます。

戻したヒラタケは、肉と一緒に甘辛に煮たりもします。生姜も入れる。
作りおきのおかずにもなり、お弁当にも入れてる。

きのこは出汁にもなるし、日持ちもするし、パスタや炊き込みご飯の時は主役にもなる万能野菜だ。
野菜?野菜なのか?
…そういう、只者でない存在ってことだな。

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