疲れていても、家族のためにごはんを作らねばっ!…なんて思ったことなかった。疲れた日は簡単にお惣菜で間に合わせていたり、作り置きしていたおかずで済ませていた。 ごはんを作ることも食べることも好きだし。 あまり罪悪感がなかったのは、いつも「家族のためにごはんをつくる」ってことをしていないからではないかと推測する。 私は、私の食べたいものを作っている。 家族それぞれの好き嫌いはあるかもしれないが、詳細に把握していない。思えば母もそんな人で、嫁いですぐ里帰りしたとき出された夕飯
あるイベントの厨房スタッフとして手伝うよう呼ばれ、はいよっと気軽行ってみたもののモヤっとした件。 きっかけは、 「サトイモの皮、剥いたことありますか?」 の一言だった。 一緒に行った同僚は、その時の私の顔を見て 背筋の凍る思いをしたらしい。 「サトイモの皮、剥いたことありますよ」 返事をしてみたものの、声は震えていたのかもしれない。 今思えば、その場を笑って過ごした方がどれだけスマートだったことか。 年齢だけは私の方が喰ってるはず。 こういうときの対処は心得ていたは
あるトマト農家が 「トマトばっかり作って売って、どうするんだろ」 と言っていたのを思いだす。 毎日毎日、トマトばっかり食べてらんない。 私には米や豆が必要だ。 これから日本は食料難になるらしい。 コロナやら食品の安全性やらで 輸出や輸入に制限がかかってて、 いよいよ日本の中だけしか食品は回らなくなってきてるらしい。 食べものは買うもの。 作る人と買う人がいて世界は回ってるんだと思ってた。 ずっとは続かない思考だったのね。 そうしたらみんなで、 市民総出で自分たちの畑
豚コレで市内養豚場が全滅した0年度。復活をかけ、河原で一大豚肉バーベキューイベントやろう!地元の野菜集めて、地元の豚肉焼いて、青空の下でみんなで一緒に食べたよう!!…って関係者と意気込んでた頃からどれくらい経っただろう。人が集まることをタブーとし、ものを食べる行為はできるだけ人気のない場所で行うことが当たり前になってきた。 真っ当だ。 でも、たるい。 ここらの方言で 「残念」って意味と 「寂しい」ってニュアンスが混じってる。 与えられた暮らしの新ルールになかなか頭がつ
生まれも育ちも日本で、Japanese以外のコミュニケーションは受け付けておらず、日本のおへそと呼ばれる岐阜県から一歩も出ることなく過ごした今年の夏。 この頃は、夜は鍋にでもしようかと思うほど冷えてきて、里芋もじゃがいも、かぼちゃもゴロゴロ入った根菜スープや味噌汁が美味しい。 それもいい。 そして実は、 当地の秋で美味いのは、トマトである。 夏秋トマト。聞いたことあるでしょ。 栗を求めてやってくる観光客の皆さま、栗菓子とともに当地の夏秋トマトをお求めいただきたい。できれ
わかっちゃいたけど、やっぱり暑い。2020夏。 連日35度越えてる。 畑にはトマトにきゅうり、ピーマン、なす、なす、なす。 ししとう、かぼちゃ、愛してスイカ、 オクラ、ズッキーニ、はまりますゴーヤ。 長い雨に耐え、強い日差しにも耐え、 ひとなっとる。 ↑大きく育つ、って意味の恵那弁。 収穫しても食べ切れない食物は、冷蔵庫に頼るばかりでなく、お日さまのお力添えをいただいて干したりする。 ほどよく水分が抜けて、旨みがぎゅーっと凝縮される。 湿気が強くても、カラカラにならなくて
夏の間、ナスは必ず食卓に出ている。 死んだじいちゃんはナスが好きで、浜焼きにすれば5本はペロリ、漬物は毎日食べたい人だった。 ナスにもいろんな品種があって、 この辺りのスーパーで売ってるのは、だいたい筑陽とか千両とか、中長なすで、身も皮もほどよく柔らかめ。 うちの家庭菜園で作ってるのも、それ。 大江自然農園で栽培されてる固定種のおもしろナスたちをじいちゃんが食べたら懐かしがって喜んだだろう。 毎月第3土曜日に恵那市中央図書館で開催されるファーマーズマーケット「たべとるマ
今年は、当地のとうもろこしは不作中の不作だった。 ちょうど1メートルちょいの大きさに育った頃、雨風が強く吹く日があった。そいつに倒されて、我が家のとうもろこしはベビーコーンで終わった。 恵味ゴールド(当地の特産品種)出荷農家はなんとか踏ん張ってたが、6月7月の長雨、日照不足。まともに出荷できた農家はどれほどあっただろう。 お手上げだった。 恵那のお隣、中津川市の坂本地区で4世代前から芋を生産出荷するKoike lab.は、近郊農家の農産物を集荷して「恵那山麓野菜」として販
我が家は毎食、地元の食材を半分以上使う。 同じ水を飲み、 同じ空気で育つ野菜に親しみがある。 育てた人を知り、 その人が栽培している様子を想像すると、 たまらなく愛おしくなる。 肉や卵だって、 調味料だってできるだけ近くでつくられたものを食べてる。 火曜日、大江自然農園の旬の野菜便を手に入れた。 10品目の野菜セットで2500円。 すべて無農薬、無肥料で栽培されている。 箱を開けるとワクワクする。 今日は何つくろう。何食べよう。 ◎ナスとしいたけとオクラのさっぱり
恵那市にはブルーベリー狩りが出来る農園が3軒もある。 三郷、岩村、中野方。中野方の生産者はまだ知らない。 三郷には「ブルーベリーの丘hopi」 生産者の足立さんは観光業を長年勤められた後Uターンして地元の三郷で観光農園を始められた。 結婚式やバーベキューもできるお洒落な農園。 SNSには奥様が作られた手作りスイーツがいつも載ってる。 なんたらお洒落なの〜と、ため息が出るばかり。 岩村の「ぜんちゃんふぁーむ」 言わずと知れたぶどう農園で50品目もの珍しいぶどうが栽培されて
◎豚しゃぶ 夫が職場の互助会で買ってきた「鹿児島黒豚」 生産者の顔写真入り。 赤玉ねぎときゅうりのスライスを 黒豚の付属でついてたゆずポン酢で一緒に和えて食べた。 ◎モロヘイヤのおかか和え 大江自然農園から野菜便が届く。 夏休みセット2500円。 栄誉満点のモロヘイヤは茎と葉っぱを別々にして食べる。 茎は細いが思ったより硬いので、お味噌汁に入れる。 葉っぱは熱湯で1分くらい茹でて刻んで醤油と鰹節で和えて。 刻むと出てくるトロトロっとした粘り毛が良い。 スーパーでは産地の