立てよ国民よ!光学を学ぶのだ!
レーザ業界は現在、サービス業よりも運輸業よりも厳しい、空前絶後の人手不足に直面している。
レーザを使ったことがない人を中途採用して、ゼロから教え込むという中途採用の意味を基礎から考えさせられるような哲学レベルで、人材が足りていない。
なぜ人が足りないのか、はねいぬはちょっと考えた。
思いついたのが、光学を学ぶ機会が少ないことだ。
光学の授業や講義が少なくて、さらに深掘りする研究室も少ない、だから光学エンジニアや研究者が少ないのではないかと。
この問題をさらに踏み込むと、人材の高齢化に行き着く。
日本の光学関連の学会や展示会に行くと、20年以上前の学生時代からこの業界にいるはずのはねいぬは、いまだに学生扱いを受ける。
オジサン的には嬉しさと切なさが交錯するもので、心強さで受け止めている。
人的交流と若者の教育が下手なのが、光学業界なのだ。
欧米に憧れているので、欧米の研究者にはウェルカムな一方で、後継を育てようとしていないのか、勇退をしないのかは分からないが、人の入れ替わりが少ない。
結果、人はあまり増えず業界自体が高齢化している。
後継者も少なければ、指導者も少ない、日本の光学業界は絶滅の危機に瀕している。
挙げ句の果てには、LEDをレーザと断言するレーザメーカに身を置いているとは思えない者まで、業界を闊歩している始末だ。
この者は、はねいぬの講演で断罪してやったが、業界の技術レベルを維持するのも危うくなってきているのだ。
だか日本国民よ、悲観しなくてよい。
空前絶後の人手不足ということは、優秀なレーザエンジニアには引く手数多だ。
今こそ、光学を学ぶ時だ!
立てよ日本国民よ!
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