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インパクトのあったDrinking会社訪問

わたしはものすごい数の会社訪問をしている。転職をたくさんしているので、面接で訪れた会社の数も多ければ、クライアント、取引先への訪問、単発の営業で訪れた会社の数も多い。

その中でインパクトのあった会社を思い出そうとしているのだが、意外とないものだ。ぱっとたどり着けた会社訪問の記憶には、ある共通点があった。飲み物だ。記憶は味覚と合わさったほうがよく定着するのかもしれない。

ひとつめは某大手食品メーカー。単発の営業訪問だったのに、よく覚えている。たしか最高気温38度、その夏の最高気温の日だった。訪問時間はしかも午後2時。

This is 優良企業なN社(※写真はイメージ)

場所は湾岸の埋め立て地で、最寄り駅から遠い。アスファルトが全力で灼熱の光を跳ね返すなか、仕事仲間のコンサル紳士とともに目的地まで進軍した。堅い仕事なので、ふたりともスーツ姿だ。

コントかと思った。日本、勘弁してくれ。こんなにダメージを受けた訪問ははじめてかもしれない。さすがに、訪問先の担当者もいたわりの言葉をかけてくれた。打合せの開始前に、飲み物の話になった。

いくつかの選択肢から選べるらしい。
「お茶にしますか? それとも、アセロラにしますか?」
2つ目が特殊! ここでアセロラを選ばないなんてあり得ないだろう。アセロラジュースをたいへん美味しくいただいた。飲み物だけでこの会社をずっと覚えているのだから、飲み物のセンスは思っている以上に重要なのかもしれない。※その会社が作っているジュースです

次は、日本を代表するシンクタンクを訪問したときの話だ。対する広報役員がまるで石原軍団のような迫力だったことを覚えている。

美化すると、こういう感じの頭のいい人たち?

こちらのケースでは飲み物を選べなかった。持参した資料を説明しているあいだにそっと紙カップの飲み物が配られた。ああ、麦茶を用意してくれたんだと思って何も考えずに口を付けたら、100%果汁のりんごジュースだった。色が似てる!

問答無用で100%のりんごジュースを配る会社もなかなか珍しいと思う。頭のいい会社だから、りんごジュースがデフォルトなんだなと自分を納得させたことが記憶に残っている。石原軍団の役員がりんごジュースをこぼしたこともついでに記憶に残っている。

そして、最後。特徴的なビルが有名の、某ビール会社に訪問したときのことだ。訪問の目的はコンペ提案。5社コンペくらいではなかったかと思う。

ビールの王者にわれわれは挑んだ!

厳しい戦いだ。だが当社には勝算があった。提案準備にあたり社内で激しい議論が交わされた。最後に社長は「これは……、創業以来、最高の出来だ……。特にデザインが斬新だ。これで負けるはずがない!」と言った。

われわれは意気揚々とビール会社に乗り込んだ。あるフロアの一角、大きな会社なだけあって、待たされるスペースも立派だった。ソファから見える位置に大型のディスプレイがあって、会社のPR動画が流れている。

会議室に呼ばれるのを待つあいだ、なにげなくディスプレイを眺めていると、手元にある当社の最高傑作と同じものが流れてきた。

その帰り、特徴のあるビルに併設されたバーでわれわれは美味しいビールを飲んだ。コンペにはいっさい触れずに談笑した。コンペの結果は後日告げられることになっていたが、二度とこのビルを訪れることがないことを、われわれは知っていたのだから。

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