詩集を売ることを決意した日
突然ですが、私の第1詩集『世界と繋がり合えるなら』が、現在手元に10冊あります。
せっかくなので皆さんにこの詩集を1冊著者割1000円でお贈りします。
欲しいよという方は、Twitterのdmか、フェイスブックのメッセンジャーまで。♪
というようなお知らせを、今日の朝Twitterとフェイスブックでさせてもらった。
第1詩集を出版してからもうすぐ2年になる。
にも関わらず、私はこれまで自分の詩集を売ることに、あまり力を入れてこなかった。
私は書くことしかできないので、売るのは出版社に任せておけばいいやと思っていたところがあった。
詩集はアマゾンでも売られているので、買ってくれるならアマゾンで買ってねとみんなには言うようにしてきた。
しかし最近そのアマゾンで、1冊1200円のはずの私の詩集が、6000円という価格で販売されていることを知った。
いわゆる転売ヤーの仕業のようだ。
転売ヤーなんて、ここ数年ネットショッピングなんてほとんどしなかった私には、どこか他人事のように思っていたところがあったので、この事実には本当に驚愕した。
そうか、私の第1詩集には6000円の価値があるのかーと、取り用によっては喜ばしい話かもしれないが、それでも著者としては複雑な気持ちがどうしても拭えないのも正直なところだ。
転売ヤーのせいで、せっかく買おうとしてくれている人に6000円も出させてしまうのは申し訳ない。
それなら著者から直接買えるようにした方が安いのではと思ったのが、今回詩集を売ることに力を入れなければと決意した理由の一つだった。
「書くことと同じぐらい売ることにも情熱を注いでほしいなあ」
もう一つの決断理由は、出版社代表から言われたこの言葉だった。
約1カ月前にささやかに行われた、第1詩集出版時に大変お世話になった出版社の創立3周年パーティーの席で、代表からそう言われて思わずドキッとした。
そうか、やはり自分でも詩集を売らなければならないのかー。
どうやら書くことだけが物書きの仕事ではないようだ。
自分の作品を売ることも、物書きとしてとても重要な仕事なのだ。
そのことに今更ながら気がついたのだった。
なんてことをつらつらと書いてきてしまったけれど、私が今まで自分の詩集を売ることに力を入れてこなかった1番の理由は、自信が無かったからだ。
果たして自分は本当にこれから物書きとしてやっていけるのだろうか。
学歴も職歴も知識も無い世間知らずの私が、本当に物書きなんかになってもいいのだろうか。
こんなこと言うのもあれだけど、出版社の意向もあって、自分が100パーセント納得いくできとタイミングで出すことができなかった第1詩集を、「これ私の本です。買ってください」と言い切れるのだろうか。
それら全てを含めて、自分に自信が持てずにいたのだ。
でももうそんなことは言っていられない。
これから物書きとして本格的に活動していくためには、自分の作品をもっともっとたくさんの人に売り込まなければ!
その第1歩として、今回Twitterとフェイスブックで呼びかけてみたのだ。
今後は行きつけの美容室や近所のカフェにも詩集を置かせてもらおうと考えている。
そんなわけで、改めまして私羽田光夏(はねだひか)の第1詩集『世界と繋がり合えるなら』ですが、現在著者割で1冊1000円でお送りしています。
この記事を読んで欲しいよと思われた方は、Twitterかフェイスブックにメッセージください。
よろしくおねがいします。