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そういえば20240324


日記のかわr
(断末魔のときはこんな風にタイピング間違いぽく力尽きそう)

そう言えば、
歌舞伎町には縁がある
縁というほどのものではないかもしれないけど
好きな種に会えるとこが多い

歌舞伎町や大久保を根城にするような数種で、概ねの感情について処理が事足りる

北新宿に住んでから1年、
もう下の階のインチキ会社は越してったし、米屋の前のおじいちゃんが死んだ
全然やってない店を毎日開けていた

名残のような朽ちかけた軒先部分に終わった店の名前を薄く残したまま、
やってない店を規則正しく開店しては閉店していた
忘れたくないからなのかそれが彼の生きること全てだったからなのか、
ともかくやっていないお店を守っていた

救急車が店の前に停まって
知らない人たちが口々に話してた
いつも通勤のときで見てたおじいちゃん
案外皆んなそんなもので、家族はもうとうの昔にいなくて、どうなったんだか誰も知らないのだと

個人医院から白衣を乱暴に着ながら何人か出てきた、やってない店まで小走りする

ロマンのある街だな

おじいちゃんがんばれ

おじいちゃん何でもないと良いですね


伝えあい、人々は散り散りに離れる
明日も仕事だし家には家族がいるし
犬に餌をやらなきゃいけないし

散り散りに、でも小さなやっていないお店の周りには町内の全部の住民かしらと見まごうほとの人垣ができていたのだ

なのに翌日の通勤のとき、
ワンカップの瓶に綺麗な花がささっていた
自転車も停まっていた、
中を片付けているんだろう

もう人垣はできないし、あの日話したすぐ近くの人たちが誰なんだか何処にいるんだかさっぱりわからない

歌舞伎町に縁がある理由の1つに。親切なおじさんがいたって事がある
西武新宿駅から程なくの場所で全ての荷物を持ってギターケースも抱えたわたしに、
区役所に行けばシャワーを浴びれたり、少し洗濯物を干したりできる、
と教えてくれた
家が無くなって1週間ぐらいですって言いなよ、と言う

おじさんも家がないらしいけれど、
小綺麗なネルシャツは中間管理職の普段着みたいで、リュックひとつで宿無しやれるの凄いなとか訳のわかんない褒め方をした
笑っていた

やってないお店を開けて閉める日々だとか、
悲しそうに見えたからと言う宿無しの女にある程度の手段を教えて松屋の豚丼を手渡してくれるおじさんだとか

北新宿で歌舞伎町で大久保で、
やってるんだかやってないんだか知らないけれど
なんか薄ら寂しい心情を少しの間変えてくれた何人かが新宿区にいた、いまもいる

わたしは、もう少し自分のやりたいことが伝わるように意地をはって性懲りもなくギターを練習して、新しい曲を頑張って作ってる、頑張って
不思議なものやなあタイミングだ


歌を歌うことや見てきた何かを文字にすることやらは、
やってないお店を開けて閉めてるみたいだなぁ

アタシに勝手にズカズカ踏み込んだり構ってきたりは誰にもされたくないけれど、

やってないお店を開けて閉めてたおじいちゃんみたく死んでるアタシをああだこうだ言い合うなら素敵だなとおもう、
悲しそうなひとを見かけて通りすがりに生きていくためのことを伝えるように歌えると良いなあ、と思う

無神経なようであんまり勝手に踏み込まないこの街が好きだし、
東京に来てよかった

会いたい人たちに、
会えた東京

ぐなー…もう少し起きて風呂に入る
いつでもお風呂に入れる暮らし
8年かはちねん、誰かがいたり自分の場所では無かった
路上のほうがもっと居場所だっあ

あんまり変わらないかそれは

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嘘つき(Not Trust)にゃき
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