伝説の完成(ザ・グレート ムタ vs Shinsuke Nakamura)
ABEMAのお陰で、あきらめていた試合を見ることができた。
新年早々、嬉しいお年玉をいただいた気分です。
あと一試合残すがそれはお祭り的なカードなので、実質この試合が、ザ・グレート ムタのファイナルと言ってもいい。
相手は新日本プロレスからWWEに移籍してスーパースターになった中邑真輔だ。
見応えのある華やかな試合で、湿っぽくならなかったのがよかった。
ムタが日本に上陸してから数々の試合を目撃してきた身としては、最後が中邑でよかったと思えた試合の中身だった。
リングはNOAHマットなのだが、新日のリングを見ているようだった。
所々にかつてのムタが繰り出した技をオマージュする中邑真輔の思いやりとリスペクトが、なんともプロレス的でよかった。
リングを去る人を見送るに相応しい態度だ。
プロレスファンは、そのレスラーの生き様を長年見続けている。
大河ドラマを何十年も見ているのだ。今夜の中邑の試合をきっとプロレスファンならいつまでも忘れない。
ラストも「らしい」終わり方で、納得の3カウント。
お互いのリスペクトが感じられた。
グレート ムタの素晴らしいところは、負けようが勝とうが、その価値が変わらないことだ。
そんなレスラーは滅多にいない。
Bye Bye The Great Muta.