朝方、カブの葉のサンドイッチ
カブの葉が好きだ。
役に立たなそうで、仕事する感じが好きだ。
まず刻んだカブの葉を胡麻油で炒めて、醤油・味醂・鰹節で生ふりかけを作った。
それを炊き立ての熱い飯にかけて、頬張ると幸せな気持ちになれる。
大根の葉でも同じものは作れるが、カブの方が好きだ。
そして、大量にできるから余る。
それは冷蔵庫に。
翌日、また食べると味が染みていて美味しいものである。
夜更けに起きていると腹が空いて、何か食べるかどうか迷うことがある。
昨夜がそうだった。
そんなとき、カブの葉があることを思い出した。
食パンが余っていたので、トースターで炙る。
夜更けにトースターからパンが飛び出す音がすると、やたらと大きく感じてしまう。
マヨネーズだ。
それをパンの上にたっぷりとかける。
そこにカブの葉をこれもたっぷりと乗せて、半分に折りたたみかぶりつく。
実に美味い。
こんなに美味しいサンドイッチはないんじゃないかと思うくらいだ。
多分だけど、パンを2枚使ってちゃんとサンドイッチにしたら、それほどでもないんじゃないかと思う。
一枚を半分に折りたたむ、そんな雑な食べ方だから美味しい。
決して金の取れる味じゃない。
多分、クックパッドには永遠に載らないサンドイッチ。
だけど、作ってみたらこんなに馬鹿みたいに美味しいサンドイッチはないんじゃないだろうか。
もし、あなたが恋をしていたら、その相手に作ってあげたらいい。
距離が縮まると思う。そういう味だと思う。