【無料配布】移動平均線×ボリンジャーバンドEA「001-DEMO」
【2025/03/02】バックテスト環境の通貨ペア・時間足を追記しました。
いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、FX初心者の方でも簡単に始められる自動売買EA「001-DEMO」を無料配布します。
移動平均線とボリンジャーバンドという2つの基本的なテクニカル指標を組み合わせた、シンプルで使いやすいEAです。
⏬この記事は、以下のような方に特に参考になるかと思います：
✅FX自動売買を始めてみたい初心者の方
✅MT4の使い方を学びたい方
✅基本的なテクニカル分析を実践で活用したい方
✅感情に左右されない取引を実現したい方
デモ口座でしっかり練習してから本番に臨みたい方にとって、格好の学習材料となるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
✅はじめに
FX取引において、感情に左右されず24時間稼働する自動売買システムは非常に魅力的なツールです。
しかし、複雑なEA（Expert Advisor）は初心者にとって敷居が高く、理解するのが難しいものです。
そこで今回は、テクニカル分析の基本中の基本である「移動平均線」と「ボリンジャーバンド」を組み合わせた、シンプルかつ理解しやすいEA「001-DEMO」をご紹介します。
このEAは、初めて自動売買に触れる方でも、ロジックを十分に理解しながら使用できるように設計されています。
まずは無料のデモ版で練習し、自動売買の基本を学ぶことで、より安全にFX自動売買の世界に一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
✅EA「001-DEMO」のカテゴリー分類
EAを選ぶ際には、どんな戦略タイプのシステムなのかを理解すると役立ちます。
EA「001-DEMO」は以下のカテゴリーに分類されます：
戦略タイプ
MA・BB戦略：移動平均線(MA)とボリンジャーバンド(BB)を組み合わせたシステム
トレンドフォロー型：相場の流れに沿って取引を行うスタイル
トレードスタイル
シグナルベース：指標の特定シグナル（クロスなど）で売買
リスク特性
中リスク・中リターン型：極端なハイリスク・ハイリターンではなく、安定性を重視
推奨相場環境
トレンド相場向け：一定方向への値動きがある市場で特に効果的
ボラティリティ中程度の環境向け：価格変動が大きすぎず小さすぎない環境で優位性あり
✅EA「001-DEMO」の売買ロジック解説
使用する指標について
1. 移動平均線（Moving Average）
移動平均線は、一定期間の価格の平均値を線で表したものです。
例えば、20日移動平均線なら、直近20日間の価格の平均値を日々つないだ線になります。
この線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断できます。
EA「001-DEMO」では：
短期移動平均線：比較的短い期間の平均値
長期移動平均線：比較的長い期間の平均値
を使用します。
この2種類の移動平均線が交差（クロス）するときは、相場のトレンドが変化するシグナルとして利用されます。
移動平均線のクロスには以下の2種類があります：
ゴールデンクロス（Golden Cross）
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける現象です。これは、上昇トレンドの始まりを示唆する買いシグナルとされます。デッドクロス（Dead Cross）
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける現象です。これは、下降トレンドの始まりを示唆する売りシグナルとされます。
2. ボリンジャーバンド（Bollinger Bands）
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、上下に一定の幅を持ったバンド（帯）を表示する指標です。
この幅は価格の変動（ボラティリティ）によって広がったり狭まったりします。
上のバンド：中心線 + (標準偏差 × 係数)
中心線：移動平均線
下のバンド：中心線 - (標準偏差 × 係数)
バンドの幅が広いほど市場のボラティリティが高く、狭いほどボラティリティが低いことを示します。
このボリンジャーバンドの幅が広がったり（拡張）狭まったり（収縮）する動きを確認することによって、価格のボラティリティ（変動幅）の変化を視覚的に捉えることができます。
拡張（Expansion）
ボリンジャーバンドの幅が広がる現象で、相場のボラティリティが高まっていることを示します。これは、トレンドが強まる可能性を示唆します。
収縮（Squeeze）
ボリンジャーバンドの幅が狭くなる現象で、相場がレンジ相場（持ち合い状態）にあることを示します。この後に大きな価格変動が起こる可能性があります。
売買のタイミング
📈買いエントリー
ゴールデンクロスの発生：短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける（交差する）
ボリンジャーバンドの幅が一定以上：ボリンジャーバンドの上下の幅が設定した割合（％）以上に広がっている
この2つの条件が揃ったとき、上昇トレンドが発生し、なおかつ十分な値動きが見込めると判断して自動的に買い注文を出します。
📉売りエントリー
デッドクロスの発生：短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜ける（交差する）
ボリンジャーバンドの幅が一定以上：ボリンジャーバンドの上下の幅が設定した割合（％）以上に広がっている
この2つの条件が揃ったとき、下降トレンドが発生し、なおかつ十分な値動きが見込めると判断して自動的に売り注文を出します。
決済（利益確定・損切り）のタイミング
買いポジションの決済：デッドクロスが発生したとき（短期MAが長期MAを下抜けしたとき）
売りポジションの決済：ゴールデンクロスが発生したとき（短期MAが長期MAを上抜けしたとき）
✅EA「001-DEMO」のインストールと設定方法
1. ダウンロードとMT4への設置
EA「001-DEMO」ファイルをダウンロード：記事下部のリンクからファイル（.ex4）をダウンロードします
MT4のデータフォルダを開く：MT4を起動し、上部メニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリック
適切なフォルダへコピー：開いたフォルダ内の「MQL4」→「Experts」フォルダに、ダウンロードしたファイルをコピー
MT4を再起動：変更を反映させるためにMT4を一度閉じて、再度起動します
2. チャートへのEA適用方法
通貨ペアと時間足の選択：任意の通貨ペア（例：EURUSD）のチャートを開き、時間足（例：1時間足）を設定
EAのドラッグ&ドロップ：MT4左側の「ナビゲーター」ウィンドウからご利用の口座以下の「エキスパートアドバイザ」を開き、EA「001-DEMO」をチャート上にドラッグ＆ドロップ
※EA「001-DEMO」が存在しない場合は、ナビゲーター」ウィンドウの「エキスパートアドバイザ」を右クリックして「更新」を選択してください。また、前述のExpertフォルダに正しくex4ファイルがコピーされているか確認してください
3. 基本設定の解説
パラメータは「初期証拠金10,000USDのときに、最大ドローダウンが1,000USDを上回らない」ように設定されています。
EAを適用すると表示される設定画面での主要パラメータを解説します：
MagicNumber：EAを識別するための番号（デフォルト値：1）
Lots：1回の取引で扱う数量（デフォルト値：0.04 ※初心者は少なめに） TakeProfit_pips：利益確定の値幅（pips）（デフォルト値：1,000）
StopLoss_pips：損切りの値幅（pips）（デフォルト値：300）
4. 自動売買の開始方法
「自動売買を許可する」の設定：
EAをチャートに適用すると、「EAのプロパティ」画面が表示されます
「自動売買」セクションの「自動売買を許可する」にチェックを入れます（必須）
これがチェックされていないと、EAは売買シグナルを検出しても実際に注文を出すことができません
「OK」をクリックして設定を保存します
MT4の自動売買ボタンの有効化：
MT4上部に「自動売買」ボタンがあります
ボタンが赤色の場合は、「自動売買」ボタンをクリックして有効化（緑色になります）
この2つの設定が両方ともオンになっていないと自動売買は機能しません
動作確認：
チャート右上に笑顔マーク（😊）が表示されていれば正常に動作中です
困り顔（😠）やマークが表示されていない場合は設定に問題があります
✅EA「001-DEMO」のパフォーマンスデータ
開発時点でのテスト環境に基づくバックテスト結果です：
通貨ペア：GBP/JPY
時間足：30分足（M30）
テスト期間：2003.08.06 02:00 - 2025.02.21 23:30
取引回数：5,666回
勝率：38.19%
プロフィットファクター：1.15
最大ドローダウン：935.31 (5.09%)
リカバリーファクター：7.996
※バックテスト結果は過去のデータに基づくものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。
✅初心者向け運用のポイント
🔑 最初はデモ口座で練習
実際のお金を使う前に、デモ口座（仮想のお金で取引できる練習環境）で十分に運用テストしましょう。
EA「001-DEMO」はデモ版なので、デモ口座でのみ動作します。
🔑 取引数量（ロット）は少なめに
初めは少額（0.1ロット以下）からスタートし、EAの動きに慣れてから徐々に増やしていくのがおすすめです。
🔑 相場環境を意識する
EA「001-DEMO」はトレンド相場（価格が一定方向に動き続ける環境）で特に強みを発揮します。
逆に、レンジ相場（価格が一定範囲内で上下する環境）では取引回数が減る傾向があります。
🔑 ボラティリティに注目
このEAはボリンジャーバンドの幅を使って、適度なボラティリティがある相場を選んでエントリーします。
極端に値動きが小さい相場や、急激な値動きが続く相場では注意が必要です。
🔑 定期的な確認を忘れずに
全自動とはいえ、定期的にEAの動作状況を確認する習慣をつけましょう。
特に大きな経済指標発表前後は注意が必要です。
✅よくある質問（FAQ）
Q: MT4って何ですか？どこから入手できますか？
A: MT4（MetaTrader 4）はFX取引用のプラットフォームです。多くのFX会社が無料で提供しています。お使いのFX会社がMT4を提供している場合、ウェブサイトからダウンロードできます。
Q: EA「001-DEMO」はどんな通貨ペアで使えますか？
A: 基本的にはどの通貨ペアでも設定することは可能ですが、バックテスト環境以外の通貨ペアや時間足でのパフォーマンスは保証しておりません。追加の通貨ペアや時間足などの優位性が確認でき次第、この記事の更新にてお知らせさせていただきます。
Q: 時間足はどれがいいですか？
A: 30分足〜4時間足での使用が一般的ですが、あなたの取引スタイルに合わせて調整してください。
Q: リアル口座でも使えますか？
A: 今回配布しているのはデモ版なので、デモ口座でのみ動作します。リアル口座でご使用になりたい場合は、製品版（公開検討中）をご検討ください。また、基本ロジックを用いて、ツール（ツクール系や生成AIなど）でのEA作成にも応用できるかと思われます。
Q: 口座縛りはありますか？
A: デモ版は口座縛りはありません。製品版もできるだけ口座縛りなしで提供する方向です。ただし、出品サイトの制約により、特定のサイトでは口座縛り版の提供もありえるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。
Q: 「自動売買を許可する」にチェックしたのに注文が入りませんが？
A: MT4上部の「自動売買」ボタンも有効（緑色）になっているか確認してください。両方が有効でないと注文は発生しません。また、現在の相場条件がエントリー条件を満たしていない可能性もあります。
⚠️ 免責事項と利用上の注意
EA「001-DEMO」のデモ版を使用する際には、以下のリスクがあることをご理解ください：
FX取引に関するリスク
為替変動による損失の可能性
レバレッジ取引による元本以上の損失の可能性
市場の急変による想定外の損失
自動売買システムに関するリスク
通信障害やシステム障害による注文の不成立
バックテスト結果と実運用結果の乖離
市場環境の変化による戦略の優位性の低下
実行ファイル(.ex4)の利用に関するリスク
MT4の環境によっては正常に動作しない可能性
ブローカーの仕様変更による動作不良
コンピュータ環境による性能差
セキュリティソフトによるブロック
将来のMT4アップデートによる互換性の問題
使用環境に関するリスク
パラメータ設定の不適切による損失
異なる通貨ペアや時間足での最適性の違い
デモ口座とリアル口座での挙動の差異
これらのリスクを理解した上で、自己責任での利用をお願いいたします。
本EAの使用によって生じたいかなる損害についても、作者は一切の責任を負いません。
また、本EAはデモ口座でのみ動作するように設計されています。
✅ダウンロード
EA「001-DEMO」のデモ版は以下からダウンロードできます
✅製品版について
製品版では以下の機能が追加されています：
リアル口座での稼働
製品版は公開検討中です。
興味のある方はコメントにご記入をお願いします。
✅おまけ：開発こぼれ話
EA「001-DEMO」は、適切なパラメータの最適化やフィルターの追加などを行うことによりパフォーマンス向上が期待できます。
実際に、このEAのコアロジックは、私たちの製品（EA-BANKなどで公開）にも搭載されています。
「001-DEMO」が持っているポテンシャルを活かしつつ、
適切なパラメータ最適化
トレンド相場をより正確に把握するための追加ロジック
弱点である大きなドローダウンを抑制する独自フィルター
により、性能向上を実現しています。
興味がございましたら、あわせてご覧ください。
コアロジックは粗削りですが、伸びしろは十分あると思います。
このロジックを素材として、ご自身でいろいろ手を加えてみると良いかもしれません。
✅おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
EA「001-DEMO」は、移動平均線のクロスとボリンジャーバンドの幅を組み合わせた、シンプルで初心者にも扱いやすい自動売買プログラムです。
移動平均線のクロスでトレンドの方向を捉え、ボリンジャーバンドの幅で適切なボラティリティの相場を選ぶことで、優位性のある取引を目指します。
24時間相場を監視する手間を省き、感情に左右されない冷静な取引を実現するので、FX初心者の方にもおすすめです。
まずはデモ口座で十分にテストしながら、自動売買の基本を学んでいきましょう。
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✅作者ホームページ
https://www.handy-systems.com/