計算ミスを減らすには?
算数を担当しているとよく尋ねられることです。
「数字をきれいに書きましょう。」
「マス目がないところでも縦をそろえて筆算を書きましょう。」
など、色々な意見があります。
色々な方々の意見を見聞きする中で、自分が一番納得した意見は
計算回数を減らす
ことでした。
中学受験の指導をしていると、計算の工夫を色々と教えます。
2✕3.14+8✕3.14=(2+8)✕3.14=10✕3.14=31.4
25✕36=25✕4✕9=100✕4=400
125✕72=125✕8✕9=1000✕9=9000
348÷5=348✕1/5=348✕0.2=69.6
塾講師時代に先輩の授業を見たとき、びっくりしました。
当時の私は解くのに精一杯で、計算過程の計算の工夫なんかしていませんでした。
ややもすれば、子どもたちは式を額面通りに受け取って、すごく面倒な筆算をひたすらやります。
これは悪いことではないですし、粘り強さという意味では、子どもたちの力になると思います。
しかし、大切なのは物事を様々な見方ができることなんだと思います。
1つのやり方に凝り固まらず、問題を解決するために多様な捉え方をする訓練の一つだなと考えています。
計算ミスを減らして、必要のない失点をしないように。
そして、多様な視点を持つ一歩になりますように。